NHKラジオで哲学の番組があります。「プラトンからの宿題」という番組で、今までに2回放送されました。
哲学は哲学でも、プラトンとかソクラテスとかそういうことをお勉強する哲学ではなく、
「考える」という行為そのものをする番組です。
テーマが与えられて、それに対して子どもたちが自分の考えを述べる、
さらに他の人の発言を聞いて、自分の考えを深めていく。
そんな行為を「ぐるぐる」なんて呼んで取り組んでいる番組です。
http://www.nhk.or.jp/radiosp/platon/
私たちの学校で行う「哲学教育」もまさにそれです。
つまり、「考える」という行為のために私たちが様々な視点から素材を提供する、という授業です。
このことに興味を持ってもらったことをきっかけに、私はこの番組作りにささやかながら協力しています。
ものすごーくささやかですけれど。
私が高校で行っている授業のやり方を紹介したり、収録に関して感想を述べたり。
先日、第3回の放送のための収録が、渋谷にあるNHKのスタジオで行われました。
その収録に、本校の特別進学コース2年生の生徒3人と一緒に収録に参加してきました。
テーマは「わかりあうってどういうこと?」でした。
高校生の参加は本校だけで、他の子どもたちはみんな中学生。
でも中学生はみなさん立派で、ちゃんと自分の考えを持っていて、それをしっかり発言していました。
もちろん、上手に話せる子もいれば、そうでない子もいましたけど、
それぞれが輝いている感じがしてすごく良かったと思いました。
本校の生徒も最後の方は割としっかりした発言をしていたように思います。
そのときの様子は11月23日(火)に放送されます。夜9:05からラジオ第1です。
番組自体は、まぁ、いってしまえば、そんなにというか、ものすごーくおもしろいというものでもないですが、
考えることが好きな人には楽しんでいただけるのではないかと思います。
毎回、「果たして次回があるのだろうか」と心配せずにいられないところですが、
3回まで続いたということは、多少は人気があるのかな?
第4回があるのなら、また協力できたらいいなと思っています。
願わくば、その先も続いて、本校の中学生を引率できたらいいですけれど…
さすがにそこまで続くとは思えないかも…。
(鮎川)