人間の能力というと学力・体力・技術力などが頭に浮かびます。

 

そして、一般に学力というと知識の量をはかるものと認識されています。

(近年では、読解力とかリテラシーという学力も提起されています。)

また、学力テストは人間の持っている能力の一部しかはかれない事は、自明の理です。

しかし、テストの点数がよい人が、全ての能力において一番優れているかのように

扱われているのも事実です。

その結果、受験では東京大学がその頂点に位置づけられ、

受験関係者の間ではそこを頂点とする受験戦争が繰り広げられています。

 

確かに知識の量が多い事は、物事を判断する上で重要なことですが、

その他にも大切なことは沢山あります。

特に社会に出れば人間関係が大切になってきます。

自分の持っている考え方を他人に伝えることは、知識の量とは全く異なる能力です。

また、チームを組んで物事に対するためには、他者との協調性が必要になってきます。

このコミュニケーション能力や協調性は学力検査ではかることはなかなか難しいと思います。

その他にも主体性や自律性・感受性などもはかれません。

職人などの能力も一般的な学力検査でははかれません。

断っておきますが、職人に知識が必要ないと言っているわけではありません。

 

このように、人間の持っている能力は様々で、

本校では学力はもちろんその他の能力も引き出し輝かせたいと考えています。

 

(上野)

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