私は、小さな畑を持っている。(正確には、貸してもらっている。)

毎週土曜日には、朝早く畑に出かけ農作業を楽しんでいる。

 

12月4日の土曜日にいつものように出かけると家の近くの交差点に家庭用ゴミ袋が棄ててあった。

次の交差点にさしかかるとそこにも一つ棄ててあった。

そのままにしておくとカラスが突いたり、車が踏みつぶしてゴミが散乱するだろうと思ったが、

誰かが片付けるだろうと他人事のように思いながらゴミ袋の脇を通り過ぎた。

小一時間経ち、今度は来た道を帰った。

案の定、先ほどのゴミ袋からゴミがはみ出していた。

家に着き畑の道具を片付け、家に入ろうとしたがゴミのことが頭から離れず、

ゴミ袋を持って家の近くの交差点に向かった。

そこには、ゴミ袋が一つとその端からこぼれている紙くず、ビニールに入れられた残飯の袋が一つあった。

私は持ってきたゴミ袋を、それらのゴミの上から被せ、大きなゴミを拾った。

全部は拾いきれなかったので、素手でいくつかのゴミを拾い家に帰った。

昼頃になり、再度その交差点を通ると何もなかったように、きれいに掃除されていた。

誰かが掃除したに違いない。

 

この事から、手の汚れは洗えば落ちるが、

心の汚れはどうすれば落ちるのかとつくづく考えてしまった。

 

私たちは、ゴミを片付ける心のきれいな中学生を育てたい。

 

上野

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