私は、通勤にバスと電車を利用している。

先日の朝、土気駅発6時58分発の電車に乗り込んだところ、

後からあわてた様子で女子高校生が乗ってきた。

暫くすると電車は走り出し、それと相前後して、その高校生がカバンの中から

パン(見るからに朝食のウインナーサンド)を取り出し食べ始めた。

 

電車の中で何かを食べる習慣は、いつから始まったのだろうか。

お菓子を食べる光景は、しばしば見かけていたが、

学生が朝食を食べる様子を見ることは殆ど見かけなかったので、少し驚いた。

寝坊したのか、親と喧嘩でもして食べずに飛び出したのか分からないが、あまり好ましい姿ではなかった。

 

その時、「家族揃って朝食を食べる家庭はどのくらいあるだろう。夕食はどうだろう。

平日は無理でも、休日にはどうなのか。」とも考えた。

 

想像するに、子供が成長するのにつれて、家族別々に食事を取るのではないだろうか。

家族揃って食事をすることは、今や「当たり前」のことではなくなっているかも知れない。

家族別々に食事を取ることが「当たり前」になっているのかも知れない。

 

また、その学生がパンを食べた後にカバンから板チョコレートを取り出し食べ始めた。

食事後のデザートなのかも知れないが、今の若者の食生活は、これが「当たり前」なのかとも考えた。

 

(上野孝裕)

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