近年、キャリア教育(児童生徒一人ひとりの勤労観、職業観を育てる教育)の必要性が叫ばれています。
その第一歩は、家庭でのお手伝いだと思います。
職業観で最も大切にしなければいけないことは、仕事をした成果が他人の喜こびに繋がらなければなりません。
給料をもらえるということは、その結果ついてくるものだと思います。
自分が子供の頃のことを思い出すと、大掃除の時にガラスを磨いて母親が喜んだときの顔が嬉しくて、
他にお手伝いないかと催促したことがあります。この思いが、職業の基本になると思います。
さて、保護者の皆さんお子様達に家庭でお手伝いをさせていますか。
「手伝いなんか勉強に妨げになるから、そんなことはさせない。」と、考えているならそれは間違いだと思います。
勉強して知識は沢山身に付きますが、働く喜びは感じなくなるでしょう。
ただ、給料を稼ぐだけの「働きバチ」になってしまいます。
働く中で生き甲斐や自己肯定感を感じることができたなら、何と幸せでしょう。
皆さん、子供達にお手伝いをさせてください。
どんな小さな事でもかまいません。
そしてそれが実行されたときには、心から「嬉しい」と、喜びを表現してください。
(上野)