夏休みに出品した千葉県環境月間作文コンクールにおいて、
2年Ⅱ組のN君が奨励賞を受賞しました。

N君の作文を紹介します。

「ごみがある。」
と思った瞬間、あなたはどうしますか。
多分大方の人が「拾う。」と答える方が多いと思いますが、
本当は、「拾わない。」方が多いと思います。
私がなぜこのように考えるかというと、今までそのような体験をしてきたからです。
ある日私はいつもの電車に乗って、下校していました。
私は、いつものように電車の席に座りました。
そして目の前を見たら、 夕日に照らされている一つの物質。
中にはなにもない空気の入った物質。
そう、私の目の前に、ペットボトルの中に何も入っていない
飲み終わりの物質が窓際に堂々と置いてあったのです。
周りを見てみれば、座って見て見ぬふりをした大人たち。
いつから、あの状態で置いてあったのかは知りませんが、
私はすっと立ち上がり、その物質の元へと寄り手を差し伸べて持ちました。
その物質を次の駅まで持っていき「ペットボトル」と書かれた所に捨てました。
大人に何かしらの事情や気づかなかったという気持ちがあるにせよ、
それは言い訳にすぎません。
これが私の体験です。ですが、私はもう一つ忘れられない体験があります。

私が小学校5、6年の時、テレビをつけると日本海側の砂浜が映っていました。
その砂浜をよく見ると、白く大きな発泡スチロール、
そしてガラスの破片やビンが落ちており、足を踏み入れてしまったら
破片が皮膚に突き刺さってしまいそうな場所でした。
私はその時、自分の目を疑いました。今でも鮮明に覚えています。
それほど、印象に残っていたのです。
スーツ姿の人が立ってリポートしていました。
そう、これはニュースの実況をしていたのです。
ニュースに取り上げられ報道されているほど深刻な状態で放置されていたのです。
ニュースキャスターによれば、中国から渡ってきたゴミだそうです。
この時、私は世界の人にもこのように
平気で人の活動に影響を与えてしまうことを行う人がいるのかと現実をみました。
また、ニュースのリポートには続きがあり、
ガラスの破片を餌と間違えて飲み込んでしまい死んでしまう鳥もいる、
と報道してもいました。悲しいかぎりです。
その後、ボランティアの方が綺麗にしようと行動を行い元の砂浜を取り戻しました。
私もその場所へ行って活動すればよかったと思いました。
人間の作り出した一つ一つのゴミによる私の体験。
それを拾って綺麗にしようとしている人たち。なぜゴミは減らないのか。
それは、見て見ぬふりをしたり平気でゴミを捨てる人たちがいるからだと私は思います。
なぜ、その悪い人たちがいるかというと、
ゴミを捨てることに対して面倒くささや捨てても誰かが拾ってくれるだろう、
という精神を持つ人がいるからだと思います。

人間が便利になるために人が行動しやすいようにした物が
人を困らせ行動したくない場所になっていく。すごく、悲しくなってきます。
ですが最近、ゴミを減らそうという活動や
「いろはす」等々といったリサイクル出来るものが増えています。
この波に乗って私も、ゴミを分別し捨てる行動をしていき
町や ニュースで見た砂浜を綺麗にしていきたいです。

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