今考えると私の勉強に向かう心は、小学校時代に培われたのだと思う。
通っていた小学校には優秀賞と努力賞があった。
優秀賞はクラス(一クラス40名)で点数の良い上位3名が受賞し、
その他2~3人の児童には努力賞が与えられていたように思う。
学期末にはこの賞がクラスで与えられ、子供達の学習意欲を喚起していた。
子供ながらに優秀賞が欲しくて自分なりに勉強したつもりだったが、
いつも努力賞でとても悔しい思いをした。
通知票を家に持ち帰り母親に見せると「よく頑張ったね」と、いつも優しく言ってくれた。
私は、この言葉を今も忘れない。
前回のコラムに出ていた、「継続」「言葉」は、
私の場合「コツコツ努力すること」「やればできる」と心の中で置き換えて物事に対処している。
母親の言葉は、すぐには成果は出なかったが10年後・20年後30年後に着実に私の学ぶ力となっている。
上野孝裕