「2013年度 千葉明徳中学校・高等学校 始業式校長講話」

 

いよいよ平成25年度がスタートしました。明日の入学式では、中学生54名、

高校生390名の新入生を迎えます。平成25年度は、千葉明徳中学校・高等学校に

いよいよ中1から高3までの6学年が揃う記念すべき年の幕開けとなります。中学生は

全体で146名、高校は全体で1088名、千葉明徳中学校・高等学校として1234名の

生徒が学ぶことになります。今、ここに座っている千葉明徳中高生の皆さん、改めて

それぞれの学年への進級おめでとうございます。

 

皆さんの進級にあたり、この1年間、皆さんに期待したいことを一つだけお話しをします。

それは中学生も高校生も、この1年を自分の将来に向け、自己の成長に向け、必要な力を

充分に身につけていく年にしていって欲しいということであります。

 

少し、話しはとびますが、三月まで放映されていたテレビドラマで『とんび』という番組

がありました。内容はバンカラ父親が主人公で、一人息子が幼いとき、母親は事故で亡くな

ってしまいます。それからの父親と息子の親子愛、さらには周囲の人々との人間愛を見事に

描いた番組でした。その最終回で、すでに二人の子供の父親となっている息子に対し、その

バンカラオヤジが一言、こんな台詞を言うシーンがありました。

『親なんて、ただ子供よりも先に生まれただけなんだ、結局、子供は自分の力で成長していく

意外ないんだ。』

そんなシーンを視ていて、私は凄く納得したとともに、不覚にも目に熱いものを感じてしまい

ました。

 

まったくその通りで、人間が成長していくということは、一人では成長できません。

当然、生まれたときから親や家族の絶大な愛情を受けて成長します。そして、成長と共に周囲の

人々や、社会や自然とのつながりが生まれ、その中で成長していきます。しかし、成長と成長と

言っても、よく考えてみると他人が成長させてくれるわけではありません。成長するのは、あく

まで自分自身であり、自分が身につけた力を土台に成長していく以外ないのです。

 

そのためには、様々な力を身につけていくことが必要です。毎日を健康に過ごしていくため

にはまず体力が必要です。周囲のものごとを正しく判断していくためには様々な知識、知力・

判断力が必要です。辛いことにも耐えていくためには忍耐力が必要です。周りのみんなと上手

につきあっていける力・コミュニケーション力や、自分の考えをきちんと発表していける力・

プレゼンテーション力など様々な力が必要になってきます。そして、その身につけるべき力

は、当然、人、それぞれの人生の目標によっても異なってきます。

 

是非、この1年間、皆さん一人ひとりが、自分の目標を探しながら自分の成長に必要な力を、

積極的に身につけていってくれることを心から願っています。

 

それでは、明日の中・高合同の入学式で皆さんの後輩達たちを迎えます。中学校・高等学校と

もに、部活動、学校行事などを通して、皆さんは模範であり、また憧れの先輩としても、大き

く成長できる年になっていくことも期待しています。

平成25年度、生徒の皆さんと私達教職員でますます良い学校にしていきましょう。

 

(校長 園部 茂)

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