通勤のため、鎌取駅から中学校まで歩いてくると様々な物が目に入ってきます。
駅前の広場には、欅の木が数本植えられており、
最近はムクドリのねぐらになっているようで
樹の回りのコンクリートは白い糞で覆われています。
また、春の道に続く石畳は200mくらい続き
7時30分頃にはもう既にコンクリートの道は熱気を含んでいました。
そこで私が見たものは、おびただしい数のミミズの死骸です。
そのほとんどはもう干物状態になっていました。
トンネルを抜けると緑の葉が茂る桜並木が続き、少し熱気が和らぎました。
コンクリートの通路に目を向けるとあれほど多かったミミズの死骸はほとんど在りません。
私の推理では、たぶん木の根元の冷たい土の中に逃げ込んでいるのだと思います。
すると先ほどの石畳のミミズたちは、逃げ込むところがなかったのだと言うことも推測できます。
人間が自分たちの生活を快適におくるために、
コンクリートで地面を覆ってしまった結果かなとも考えられました。
そんな事を考えると「人間て本当に自分勝手だな」と思いました。
自分の都合で他の生物を犠牲にしてしまうということが。
上野孝裕