生徒指導で最も難しい事は、個と全体のバランスを取ることです。
下校風景の記事にも書きましたが、
一個人の行為が、「○○さんが」ではなく「●●校の生徒が」という行為に置き換えらてしまいます。
○○さんの個人的行為が、あたかも●●校全体の生徒が校則を守っていない事になり、
学校は一体何を指導しているのかという批判が高まります。
そうなると学校は、犯人捜しや指導をきつくして、その批判を回避しようと努めます。
また、規則違反しないように罰則を強めます。
しかし、そのようなことでは、規則違反は無くならないと思います。
生徒指導で一番大切なことは、生徒が目的意識を持って学校生活をおくることだと思います。
無目的な学校生活をおくると勉強以外の事が気になり、規則違反をします。
学校の規則は、学業に専念するためのものです。
規則違反を繰り返すと、学業に専念できなくなり学力低下に繋がります。
一方、充実した学校生活をおくっている生徒は、校則などあまり意識にないように思います。
上野孝裕