春にはピンクのトンネルだったいつもの通勤路は、このところの急な寒さで紅葉が始まっています。
今朝、その道を通っていると、遠くで背広を着たおじさんが大きな声で中学生に声を掛けていました。
内容が分からない私は、一瞬「変なおじさん?」と、思いました。
そして、私の前を通り過ぎ前方を歩いていた二人連れの女子中学生のところで止まりました。
そして、なにやら話をしていました。
そこまで近づいた私は、やっとその「変なおじさん」の正体が分かりました。
まさしくその人は、中学校の先生で生徒の通学状況を点検していたのです。
話の内容は、冬制服にリボンを付けていないのはなぜかという主旨でした。
その中学校は、以前は大変荒れていた学校でした。
数年前には、学校の前によくパトカーが止まっていました。
また、窓ガラスが大量に割られていたこともありました。
しかし、近年はそのようなこともほとんど見かけなくなりました。
通学路で見る生徒の状態でしか学校の中を推測できないのですが、
以前より落ち着いていると思います。
自転車で走り回る先生のような努力が、そのような状態を作るのだと思います。
言いっぱなしでは生徒の生活指導は出来ません。
言ったことが本当に実践されているか点検し、
絶えず生徒の小さな変化も見落とさないきめ細かい指導の大切さを感じた朝でした。
上野孝裕