俳諧の言葉の中に不易と流行という言葉があります。

教育界でもこの言葉は良く用いられます。

私は世の中は絶えず変化するので、それに対応する力を付けなくてはいけないと同時に、

社会生活するのに大切な「信頼」や「努力する心」など、

変わらないもの、変えてはいけないものがあると解釈します。

 

そこで今日の社会は、どのようになっているのか考えてみました。

現在の社会は一国だけ孤立したものではなく、世界中と繋がっています。

よく言われるグローバル化です。

ある国に政情不安が起きるとその影響が様々な形で日本までやってくる時代になっています。

また、円とドルの為替レートが一円円高になると輸出業者は大損すると言われています。

例えば自動車メーカーの(株)トヨタは、一円の円高で数億円の赤字が出ると言われています。

また、製品の価格は常に外国との競争になりますので、少しでも人件費の安い海外での生産が

企業にとっては都合がよいということで、多くの会社が海外進出をしています。

そうなると日本人の雇用先がなくなり、失業する人が増えてきます。

また、実際に品物を作らず、お金のやり取りで利潤を追求する経済が世界を混乱させています。

マスコミでよく使われる金融派生商品(デリバティブ)です。

20数年前に共産主義が破綻し、今度は資本主義も怪しい状況です。

ユーロ圏・アメリカの経済もおかしくなり、また日本経済もおかしくなっています。

国のあり方や人の生き方を、今までの価値観から根本的に変えなくてはいけない時代に

入ってきているのだと思います。

 

そのような時代に生きる子供達に、千葉明徳中学校は、

豊かな知識と的確な判断力及び行動力を身に付けさせたいと考えています。

それが、私達が目指す「行動する哲人」です。

 

上野孝裕

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