本校では、6時限終了後全員で掃除をします。
まだ一年生しかいませんが、施設は3学年分すべて揃っていますので、
全施設を毎日掃除をするのは時間的に無理です。
特別教室棟などは、週一回しか掃除ができないのが現状です。
私たち教員も毎日監督をしながら生徒達と一緒に掃除をしています。
その時間に生徒達が、その日にあったことなどを話してくれたり、
私たちの考えていることなどを問いかけるなど、貴重な情報交換の時間となっています。
そこで、生徒達の掃除に取り組んでいる様子を見ていると、3つのタイプに分かれます。
黙々と掃除をする生徒、指示されるまで動けない生徒、指示されてもなかなか動かない生徒です。
私は、お手伝いの延長線上に掃除や職業があると思っています。
お手伝いは、強制されるものではありません。
お手伝いをするとお手伝いをされた人が喜びます。
お手伝いをした子供はその様子を見て嬉しくなり、またお手伝いをするという好循環が生まれます。
これは、大人になっても続きます。
小さいときから家庭でお手伝いをしていた子供は、学校に行っても進んで掃除をすると思います。
また、単に報酬を得るための職業選びではなく、
生き甲斐や達成感を得るための職業を選ぶようになると思います。
こんな風に考えるのは飛躍しすぎでしょうか。
上野孝裕