第4期生の入学式が本日行われました。

天候にも恵まれ、堂々と入場する新入生の姿にこれから始まる6年間の生活に対する

期待感が溢れていました。千葉明徳生として第一歩を歩み出した瞬間です。

 

 

式 辞  (  平成二十六年度千葉明徳中学校・高等学校入学式)

『未来への 思いを誓う 桜かな』

桜前線はすでに北上し、日に日に、春本番の、彩りを増している今日の佳き日、

生浜地区 町内自治会連絡協議会 会長 長嶋 洋二様、淑明会会長荒木由光様はじめ、

多くのご来賓の皆様方のご臨席を賜り、平成二十六年度千葉明徳中学校・高等学校

入学式を挙行出来ますことは大きな喜びであります。

そして、只今、入学許可をいたしました中学生五十四名、高校生二五五名の新入生の

皆さん、入学ほんとうにおめでとうございます。新しい制服に身を包み、今日の佳き

日の感動を 決して忘れることなく、全力で今後の学校生活に臨んでいってくれること

を心から期待しています。

さて、新入生の皆さんを本校をお迎えするにあたり、まず、千葉明徳中学校・高等学校の

『明徳』という建学の精神のもとで、私達が育てたい人間像について話しをします。

『明徳』という建学の精神から、私たちが求める人間像、それは『行動する哲人』です。

『行動する哲人』とは、多くの体験や経験から様々なことを学び、自己の考えを確立

していきます。そして、それだけに止まらず、その考えに基づいて、具体的な行動に

移していける人、そんな人間像を私達は『行動する哲人』と呼んでいます。学校生活の

中で、まず、『行動する哲人』に近づくために、第一に必要なことは、積極的にそして

謙虚に『学ぶ心』を持つことです。松下 幸之助氏は、『学ぶ心さえあれば、万物すべて

これ、我が師である』と説いています。まずもって、皆さんは日々の授業を中心に様々

なことを、積極的に学んでいって下さい。そして、その学びの中から、ものの見方、

考え方をを豊かにし、自己の可能性を拡げていって下さい。

 

また、私達は、同時に心も育っていく学校でありたいと願っています。そのために、

千葉明徳は学校行事や部活動も大切にしていきます。行事や部活動、こうした時間を

共有することで、生徒同士、さらには、私達、教師との共感も生まれ、その共感は

やがて、深い信頼関係に発展し、すべての行動の意欲に、繋がっていくと確信して

います。

新入生の皆さん、千葉明徳中高での主役は皆さん自身です。中学生は六年後、高校生

は三年後、将来の自分の進路をしっかりと見出し、真の『行動する哲人』として、

巣立っていったくれることを、心から期待しています。

 

さて、つい一ヶ月前には、三・一一大震災から三年が経ちました。三年前の震災では、

皆さんと同世代の小学生や中学生のたくさん尊い命が失われました。同じ一ヶ月前に、

本校からも、卒業生三五三名が巣立っていきました。その中で、答辞に立った大音

お美さんは、『あのとき、私たちと同じように高校へ入学し、学ぶはずだった多くの

若者の未来が閉ざされました。あのときの世界各国からの支援、今も自分たちの町を

蘇らせようと強く生き続けている人々の存在、人間一人ひとりの力は小さいけれど、

人々の思いが一つになれば、大きな力になるのだということを確信しました。

人々の生きる強さを心にとめ、どんな困難にぶつかっても学べることに感謝し、

生きていくことが私たちの使命だと思います。と、参列者に呼びかけました。

この先輩が託した思いは、皆さんへのメッセージでもあります。

皆さんは、次代を担う若者として震災の教訓を風化させない役割を担って欲しいと

共に、他人のいたみに寄り添える優しい大人に成長していって欲しいと心から願って

います。

 

保護者の皆様方、本日はお子様のご入学、誠におめでとうございます。私達教職員一同

も、その喜びを共有すると共に、責任の重大さを痛感しているところであります。

保護者の皆様方、家庭教育と学校教育は、まさに車の両輪であります。学校と家庭が

協力し合い、温かい愛情の中にも、厳しさをもって接していくことが、必ずや学力・

人間力の向上につながり、将来を担う、子供達の教育の基本になると考えています。

どうか、保護者の皆様方の、温かいご支援・ご協力を、お願い申し上げます。

 

結びにあたり、新入生の皆さんへ、今日の佳き日のお祝いとして俳人 高浜 虚子の句を、

一句贈ります。

『春風や闘志抱いて丘に立つ』

今、皆さんは千葉明徳という希望の丘に立ち、これからの人生・学校生活に、どう挑戦

していくべきか、闘志を燃やしているところだと思います。すべての新入生の皆さんに、

洋々たる前途が開かれんことを、心から期待し、式辞と致します。

平成二十六年四月七日

千葉明徳中学校・高等学校

校長 園 部  茂

 

 

そして初々しい新入生の代表生徒が保護者ならびに先生方の前で堂々と宣誓しました。

 

新入生代表

『駅から校舎へ向かう坂では桜の花がとてもきれいに咲いています。合格の知らせを

いただいてから、その坂を登り、まぶしく光る新校舎に足を進める姿を想像してきま

した。そして今日、ついにその日を迎えました。暖かな風に舞う桜の花びらは、まる

で私たちの入学を歓迎しているかのようです。私たち千葉明徳中学校新入生54名は、

今、希望に満ちあふれています。

 

制服が手元に届いてから、何度も袖を通しては、中学校へ通うのを楽しみにしていま

した。この新しい制服に包まれて、仲間と共に机を並べ、多くのことを学んでいくこと

を考えると期待に胸がふくらみます。

 

もちろん、楽しみなことばかりではありません。不安なこともあります。それでも私

たちは、友だちや先生方、家族と一緒に何事も乗りこえていきたいと思っています。

 

今、世界を見渡せば、環境の変化による災害の増加や、多くの地域で起こっている紛争、

日本でも三年前に起きた東日本大震災からの復興の遅れなど、たくさんの問題や課題が

あります。そのようなニュースを耳にする度に、自然に対してや、科学技術の発展や

その利用について、また、いろいろな環境で生活する人々についてなど私たちがこれ

から生きていく上で考えなければならないことがたくさんあると感じています。

 

これからの中学校生活では、社会の為、人の為、自然の為に何が出来るのかを考え行動

していきます。どんなことにも積極的に参加し、将来なりたい自分を描きながら、充実

した中学校生活を送っていきます。そして、これからの学校生活の歴史を先輩方と一緒

に築いていきたいと思います。

 

新入生全員が、プライドを持ち、千葉明徳中学校の「心を育て、知を磨く」教育に正面

からぶつかっていくことを、ここに誓います。』

 

(新島)

 

ページ
TOP