サッカーのクラブワールドカップ決勝が昨日行われ、大方の予想どおりFCバルセロナが勝ちました。

スコアーは4対0で圧勝でした。

この試合で印象に残った選手は、勿論メッシ選手でした。

彼の国籍はアルゼンチンですが、

多くのサッカープロ選手が多額の移籍金を獲得して入団するという道とは異なっています。

彼は小さい頃からアルゼンチンでサッカー選手として活躍していました。

しかし、成長ホルモンの分泌異常で身長が伸びないことから、

アルゼンチンのプロサッカークラブは彼を獲得することを諦めました。

そして、13歳でバルセロナの入団テストを受け合格し、人生の転機がきました。

バルセロナに入団してからは、カンテラと呼ばれる下部組織でしっかりとサッカー基礎を学び

(個人技能及び組織)ました。

この点が、多くの外国人プレーヤーと異なるところです。

ですから彼のサッカー技術はアルゼンチンのものではなく

スペイン(バルセロナ)のものだと言っても良いと思います。

彼がワールドカップで活躍できないのは、彼を引き立てる同僚がいないことが、

原因なのかも知れません。

そこで、教育の重要性について考えました。

スペイン人は、ヨーロッパでは体格的にそれほど大きくはありません。

また、俊敏性などの運動能力も他の国より優れているとはいえません。

そんな中で、FCバルセロナはヨーロッパや世界で勝つにはどうすればよいか、

チームとして考えたのだと思います。

そして、たどり着いたところが、昨日の試合で見せたパフォーマンスです。

目前の勝利のみに惑わされず、チームとして何が必要なのか下部組織から

じっくり積み上げて行った結果があの勝利です。

この事は、私たちが目指す教育とも何か相通じるものがあると思いました。

 

上野孝裕

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