我が家には、雄・14歳・30㎏の犬がいます。
小さい頃は、高さ1m位の柵を跳び越え脱走し、近所を飛び回っていました。
それが、昨年10月頃から自力歩行が困難になり、
年末には自分で餌を食べられないくなりました。
今は人間が、注射器で水や流動食を与えています。
自然界にいれば、動けなくなった時イコール死を意味します。
人が介護しなければとうの昔に死んでいる状態です。
その犬を介護して、「これは本当に幸せなんだろうか」と、思います。
ただ死ぬことを引き延ばしているだけなのではないか、
飼い主のエゴで生かされているのではないだろうか。
生きる目的・目標はこの犬にとって何なのかと考えます。
もしかしたら、私が水や餌を与えている行為は、
この犬にとって本当は不幸なのかも知れないと考えながら、
介護の日々が続きます。
上野孝裕