今年の冬はことのほか寒さが厳しく、各地から大雪の知らせが届いています。
明徳の森周辺の霜柱は日中も溶けず、
校舎の北側にある通称カッパ池は何週間も凍ったままです。
寒さの苦手な私には厳しい冬となりましたが、寒いからこその発見があります。
その一つがこちらです。

水が流れている写真ではありません。
冷え込んだ朝、蛇口から氷がニョッキっと顔を出すのです。
ある生徒達と一緒に登校していると、教えてくれました。
とてもユニークな表情で、見た瞬間に笑ってしまいました。
この現象を教えてくれた生徒は、どの様にしてこの氷ができたのか理解していました。
目の前にある現象を科学的に正しく説明できる生徒がいることを
理科の教員として、嬉しく思います。
数人の生徒は「水を流したままにしていた」ためだと推測していました。
理科の授業で三態変化を学習しているはずなのに・・・。
しっかり学習しましょう。
皆さんは、どの様にして出来たかわかりますよね?
思いを巡らせてみてください。
そして、冷え込んだ朝、家の近くで同じ現象が起こっていないか観察してみてください。
写真でなく実際に見て感動があれば嬉しいです。
寒い朝、あまり知られていない自然現象に思いを馳せてみる。
日本、いや、世界のどこかで同じ現象が起きているはずです。
そこにはどんな人が暮らしているのでしょうか?
はたまた、どんな環境なのでしょうか?
思いの中で、世界中の人や自然とつながることが出来る。
それは、われわれ人間の特別な能力だと思います。
身の周りの現象に少し興味を持ち、
冬にしか見られない風景を見つけてみませんか。
きっと新しい発見があるはずです。
(奥村)