私は、答えだけを求めるデジタル人間ではなく、寄り道を大切にする
アナログ人間になりたいと思います。
その寄り道が勉強であると考えるからです。
インターネットは、調べたいものをキーボードで叩けば、
容易にその言葉や内容を知ることができます。
調べる時間も短縮でき、情報量も豊富でとても便利です。
また、テレビを見ても多くの場合は字幕があり、
映像と音声、そしてその字幕とで内容をしっかり理解できます。
便利な(便利すぎる?)時代になってきました。
しかし、これだけ便利になった時代でも本はなくなりません。
インターネットで得た情報はなかなか大切にされませんし、
プリントアウトしてもその紙は大切に扱われません。
一方、本は捨てられず大切にされます。
本は読むときどきによって顔を変えます。
それは読み手の感情、状況によって捉え方が変わるからです。
一つのことを答えとせずにその寄り道(過程)に思いがあるからです。
辞書についても同じようなことが言えます。
今の生徒は電子辞書でダイレクトに答えを知ることができますが、
昔は紙辞書で調べたため、その調べたい単語までに幾つもの単語が目に入りました。
目的の単語以外も目にすることで覚えたものです。
哲人、それは考える人。
多くの寄り道をして得た知識をもとに、自分なりの答えを考えて行動できる人こそが
本校の育てたい人間像です。
(新島)