2016年3月23日 終業式 校長講話
いよいよ本日をもっても2015年度が終了します。
今、この場に高校三年生、中学三年生の皆さんの姿はなく、
少し寂しい気がします。
さて、この一年間は、皆さん一人ひとりにとっては、
どんな一年だったでしょうか。
この一年間、世界や日本でも様々なことがありました。
3月19日に、千葉明徳中の第3回修了式があり、こんな話しをしました。
皆さんもニュース等で見聞きしたと思いますが、
先日、人工知能と世界最強と目される韓国のプロ棋士との、
囲碁の五番勝負が話題になりました。
結果は、人工知能が三連勝し、四局目でやっとプロ棋士が勝利したものの、
五局目はまたも人工知能が勝利するという結末でした。
対戦を終わった、プロ棋士へのインタビューが印象的でした。
4局目は、人工知能が考えられないような一手を打ってきた。
しかし、次の試合では、そのミスを確実に修正してきた。
これまで、囲碁の世界で積み重ねてきた定石が全く通じなかった、
囲碁は、定石に捕らわれることなく、
もっと楽しく自由に打って良いのではないだろうか、と語っていました。
さらに、先日も驚いたニュースがありました。
日経新聞主催の『星 新一賞』という小説のコンクールに、
なんと、人工知能が匿名で書いた小説を応募しました。
するとなんと最終選考候補に選ばれたというのです。
皆さんが、生きていく未来はいったいどんなことが、起こってくるのでしょうか、
もしかすると、さらに人工知能などがさらに発達し、
各家庭にロボットがあるなどという生活も、そう遠くないかもしれません。
ある機関の予測では、これからの20年間で、
今ある仕事の、約半数が無くなるといわれています。
しかし、その分、今はない新たな仕事が次々と生まれてくる可能性があるのです。
そんな二十一世紀を生き抜いていく皆さんには、
常識や固定概念にとらわれることなく、
自由で柔軟な発想力や想像性が求められることになるということを
痛感した出来事でした。
さて、今年度、千葉明徳学園は学園創立90周年を迎えました。
昨年11月には、宇宙飛行士の山崎直子さんをお迎えして記念講演会も開かれました。ま
た、野球部の皆さんが秋の県大会準優勝という快挙を成し遂げ、関東大会に出場し、
今、行われている選抜高校野球の21世紀枠候補に選出されるなど、
部活動も中高ともに大いに躍進した年でした。
そして、間もなく始まる2016年度、4月から入学してくる皆さんの後輩は、
現時点で高校生が中高一貫生も含め295名、中学生が50名、合計345名の生徒が
入学予定となっています。
今年の高校三年生、進路決定においても、ほんとによく頑張りました。
高校2年生の皆さん、いよいよ進路を決める年が幕を開けます。
ここにいる皆さん全員が、一つ上の学年に上がります。
この春休み中に、きちんと自分自身の課題を整理し、
それぞれに次の学年へ進級していく決意を固めて来てください。
そして、入学してくる、後輩の皆さんにとって憧れの先輩として、
新入生を迎えて欲しいと思います。
それでは、新年度4月6日の始業式に、
全員が気持ちを新たに元気に臨んでくれることを期待し、
2015年度を終了するにあたってのお話しとします。
以上です。