5日目の報告です。

予定ではMITの先生に公演をしていただくことになっていましたが、体調不良ということで、
急遽ハーバード大学の脳科学研究者である水谷先生に公演をしていただけることになりました。
電子顕微鏡を用いた脳の研究について、日頃実践されていることを、
非常に分かり易く説明していただきました。
生徒からの質問も絶えることがなく、刺激的で有意義な時間を過ごすことができました。
私もあまりに興奮してしまい、本当にあっという間の1時間でした。
講演の後は、水谷先生の研究室を訪問して、
世界にまだ5台しかない最先端の電子顕微鏡を見学し、実験の様子をうかがいました。
集合写真に写っている冷蔵庫のようなものがそれです。
値段はなんと7億円だそうです。
水谷先生は凄い研究を任されている方なのだと実感しました。
この分野の研究は、日本では慶応大学の医学部と理化学研究所のみが取り組んでいるそうです。
ペレットに乗っているのは、
マウスの脳をダイヤモンドカッターで薄くスライスしたものを
ビデオテープのようなものに貼り付けたもので、
これを使って脳の神経細胞などを確認するのだそうです。
また、水谷先生は、日頃の研究成果を役立てるために、
薬剤関係の一般企業にそれを提供するバイオベンチャーを立ち上げています。
ボストンは、世界一のバイオベンチャーサポート地区だそうで、
水谷先生は「非常にやりがいを感じて働かせてもらっている」とおっしゃっていました。
午後はMITへと移動して見学です。
こちらはハーバードとは全く雰囲気の異なる大学です。
歴史を感じるハーバードに対して、自由を感じるMITと言ったところでしょうか。
興味深いのは、理系の大学なのですが全生徒の半数が女性です。
また、アメリカで初の女子生徒を受け入れた大学であり、
初の女性教授が誕生した大学でもあります。
キャンパス内には、理系ということもあり、
ユニークなデザインのオブジェがいたるところにあります。

キャンパスツアーを終えて、

私たちはMITの科学博物館に行きました。
大学生の研究作品や大学の歴史をうかがえましたが、
生徒たちは夢中になって見入っていました。
一昨日のハーバードと、今日のMITを通して、
「研究って素晴らしいな!大学って素晴らしいな!」と感じたことだと思います。
私もたくさんエネルギーをもらえました。
週末はホストファミリーと過ごすオリジナルプログラムです。
生徒同士で色々と週末の予定を話していましたが、
どのような時間を過ごすのでしょうか。報告を楽しみにしています。(谷澤)
5.2

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