式 辞    平成二十八年度千葉明徳中学校・高等学校入学式)

 

「未来への 思いを誓う 桜かな     未来への 思いを誓う 桜かな」

 

 満開の桜が皆さんを待ちわびていました。日に日に、春本番の、彩りを増している今日の

佳き日、南生実町町内会会長 鴇田 光俊様、淑明会会長 荒木由光様はじめ、多くのご来賓

の皆様方のご臨席を賜り、平成二十八年度千葉明徳中学校・高等学校入学式を挙行出来ます

ことは大きな喜びであります。

  そして、只今、入学許可をいたしました中学生50名、高校生295名の新入生の皆さん、

入学おめでとうございます。新しい制服に身を包み、今日の佳き日の感動を 決して忘れる

ことなく、全力で今後の学校生活に臨んでいってくれることを心から期待しています。

 さて、新入生の皆さんを本校にお迎えするにあたり、まず、千葉明徳中学校・高等学校の

『明徳』という建学の精神のもとで、私達が育てたい人間像について話しをします。『明徳』

という建学の精神から、私たちが求める人間像、それは『行動する哲人』です。

これから皆さんは、中学校での三年間、高等学校での三年間の学校生活の中で、多くの体験

や経験から様々なことを学び、自己の考えを確立していきます。そして、それだけに止まらず、

その考えに基づいて、行動し社会とつながっていける人、そんな人間像を私達は『行動する哲

人』と呼んでいます。学校生活の中で、まず、『行動する哲人』に近づくために、第一に必要

なことは、積極的にそして謙虚に『学ぶ心』を持つことです。

 

 まずもって、皆さんは日々の授業を中心に様々なことを、積極的に学んでいって下さい。

そして、その学びの中から、ものの見方、考え方を豊かにし、自己の可能性を拡げていって欲し

いと心から願っています。

 

  そして、千葉明徳は同時に豊かな心も育んでいける学校でありたいと思っています。そのために、

学校行事や部活動も大切にしていきます。そんな中で、今年度は初めて中高合同の文化祭にも挑戦

していきます。行事や部活動、こうした時間を周りの仲間と共有することで、生徒同士、さらには、

私達、教師との共感も生まれ、その共感はやがて、深い信頼関係に発展し、すべての学校生活の

意欲に、繋がっていくと確信しています。

 

  千葉明徳は、20114月に中高一貫コースを開設しました。高等学校も2013年度から新しい進学校

という明確な目標のもとに学校改革を進めてきました。2016年度は、中高一貫コースとしても、

学校改革後の高等学校としても、初めての卒業生が出る記念すべき年でもあります。そんな中に皆さ

んは入学し、今日から千葉明徳の生徒となるのです。新入生の皆さん、千葉明徳中高での主役は皆さ

ん自身です。活気溢れる中学校生活、高校生活をおくり、その中で将来の自分の進路をしっかりと見

つけ出し、『行動する哲人』の卵として、巣立っていったくれることを、心から期待しています。

 

  結びにあたり、保護者の皆様方、本日はお子様のご入学、誠におめでとうございます。私達教職員

一同も、その喜びを共有すると共に、責任の重大さを痛感しているところであります。家庭教育と

学校教育は、まさに車の両輪であります。学校と家庭が協力し合い、温かい愛情の中にも、厳しさを

もって接していくことが、必ずや学力・人間力の向上につながり、将来を担う、子供達の教育の基本に

なると考えております。どうか、保護者の皆様方の、温かいご支援・ご協力を、お願い申し上げます。

 

  それでは、新入生の皆さんへ、今日の佳き日のお祝いとしてドイツの詩人ティートゲの誌の一節を

贈ります。

 

『喜びをひとに分かつと 喜びは二倍になり、苦しみをひとに分かつと 苦しみは半分になる。』

 

嬉しいこと楽しいことは、みんなで経験すると、その嬉しさ楽しさは二倍になり、辛いこと苦しいこと

は、みんなで乗り越えると辛さや苦しみは半分になる、という意味です。

 

 今、新入生の皆さんは千葉明徳という希望の丘に立ち、これからの人生・学校生活に、どう挑戦して

いくべきか、闘志を燃やしているところだと思います。すべての新入生の皆さんに、洋々たる前途が

待っていることを心から期待し、式辞と致します。

  

                                     平成2847

                                                 千葉明徳中学校・高等学校

                                                         校長 園 部  茂

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