始業式

2016年度9月1日 第2学期始業式校長講話

 今年の夏休みは、前半は暑い日もありましたが、お盆を過ぎたあたりから、台風も

相次いでやってきました。特に先日29日・30日に東北・北海道を襲った台風10号

では多くの死者・行方不明者が出てしまいました。お亡くなりになった方々に、皆さん

と共に謹んで冥福をお祈りしたいと思います。

そんな中で、本校としては、これといった事故もなく、無事に2学期が迎えられたこと

を大変嬉しく思っています。

さて、この夏休み、先ほど表彰をしましたが、本校生徒も多方面で活躍してくれました。

8月27日・28日に代々木体育館で行われたチアリーディング日本選手権大会、ジャ

パンカップ、私も観戦に行きました。特に、団体自由演技部門では、本校が昨年に引き

続き、堂々の全国三位に輝きました。決勝では、2分30秒の中で、『自分たちは、

誰よりも厳しい練習の上に作り上げてきた・。』という自信に満ちあふれた演技を披露

してくれました。チアリーディング部の皆さん、おめでとうございました。

尚、この決勝の様子は、9月10日、土曜日午後2時から、NHKBS1で放送される

予定です。是非、皆さんもその感動の様子を見てみてください。

そして、学外に目を移してみると、高校野球甲子園大会では、二年連続で関東勢、栃木

県代表の作新学院が54年振りの優勝を成し遂げました。そしてなんと言っても、この

夏はブラジルでのリオオリンピック、皆さんの中にも、寝不足になりそうな中で世界の

アスリートの活躍に喚起した人も多かったことと思います。

そこで、皆さんの中で、それぞれに今回のオリンピックのベストシーンを上げると

すると何になるでしょうか。柔道・水泳・卓球・バドミントン・体操、そして陸上の

男子400メートルリレーなど、それぞれに日本人アスリートが大活躍をして、日本中

が湧きました。そんな中で、私が注目したのはカヌースラロームで見事、銅メダルに輝

いた羽根田卓也選手でした。実は、私自身も羽根田選手が銅メダルを取ってから、カヌー

という競技を意識したのも正直なところです。羽根田選手は、日本の高校を卒業後、本格

的にカヌーを学ぶために単身で中央ヨーロッパのスロバキアに留学し、スロバキアで大学

院まで卒業しました。現在29歳、2008年北京オリンピックで14位、2012年

ロンドンで7位、そしてリオで銅メダルを獲得、なんと日本を離れて10年目の快挙で

した。競技が終わり、自分の順位を確認し、人目をはばからず号泣する姿が印象的でした。

そこには、日本を出てからの10年、さらにはカヌーを始めたときからの万感の思いが

溢れ出したのだと感じました。さらに、その様子に一緒に頑張ってきた外国選手までもが

近づいてきて彼を励ます光景、改めてスポーツの持つ素晴らしさを強く感じるシーンでした。

今回のリオオリンピック、羽根田選手に限らず、日本・世界から集まったアスリートの

皆さんが見せてくれた感動の原点には、『絶対に諦めない!』という強い思いがあったよう

に思います。

そして、いよいよ2020年東京オリンピック・パラリンピックが現実として見えてきま

した。オリンピックの開催には、世の中が平穏で世界が平和であるということが大前提です。

私自身も、一日本人として、オリンピックという世界の平和の祭典にどこかで関わってみたい

という思いが募りました。ここに居る皆さんの中には、ある人は選手として、またねある人は

大会を支えるボランティアとして参加することになるかもしれません。期待が膨らみます。

さて、今日からの日程では、今月半ばには、初めての中高同時開催の文化祭があります。

この夏休み中も、夏季セミナーの終わった午後に、中高ともに校舎のあちこちで、多くの

皆さんが準備に取り組む姿がありました。中学生が担当しているちぎり絵は、この夏休みの

間にほぼ完成したと聞いています。これから、2学期に行われる中高それぞれの行事の中に、

一人ひとりが積極的に関わり、多くのドラマが生まれることを心から期待しています。

 

それでは、いよいよ明日から授業も始まります。高校三年生の皆さんにとっては、進路を

決する大切な時期となります。そんな三年生に、中1から高2の生徒、そして私たち教職員

も含め、激励のエールを贈ります。先ほどの『絶対に諦めない!』という強い気持ちで頑張

って下さい。そして、2016年度2学期、それぞれが、授業そして行事等を通して、大き

く成長する時間にしていきましょう。以上です。

千葉明徳中学校・高等学校

校長 園 部 茂

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