中1オリエンテーションの最終日、生徒ハンドブックの読み合わせをしました。

緊急時の避難経路について、しっかりと確認します。そして何よりも大切な、ハンドブック冒頭の教育理念。ドルトンプランの2つの原理、「自由と協働」の意義を考えます。

ハンドブックには、普通の学校にあるような細かい校則は記載されていません。あらかじめそういうものを設けていないのです。教職員にとっては、大きなチャレンジです。

規則があれば、たいていの問題は「ここに書かれている規則を守りなさい。」の一言で済みます。A先生もB先生も、1つの規則をよりどころにして、同じように生徒を指導することができます。ただ、往々にして規則を守るか破るかだけに目が行くようになり、自分自身で事の当否や善悪を考える姿勢を忘れてしまいます。

開校前に時間をかけて議論し、私たちは校則が持つメリットを捨てることを選びました。

自分が置かれた状況をふまえて、ふさわしい行動は何か判断する。周りの状況がおかしいと思えば、自ら声を上げ、行動に移す。ドルトン東京学園の生徒たちは、そういう人に育ってほしい。そのために、「責任を伴う自由」を担保しているのです。

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