金曜の探究ラボ・「コーヒー豆ブランディングプロジェクト」の続報です。活動の山場は、コンゴ民主共和国から輸入される希少で高品質なコーヒー豆のパッケージをデザインし、買い手にその魅力を知ってもらおう、というもの。その過程で、アフリカやコンゴ、貿易や商品デザイン、プレゼンテーションについて幅広く学びます。

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生徒たちがそれぞれ自分の作ったデザイン案を発表し、その意図や工夫を解説するとともに、このプロジェクトで得た気づきや学びにも言及します。アフリカの地図でコンゴ民主共和国の位置を示し、配色に国旗の色を用いたり、

 

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手書きの線と暖色でコーヒーの温かさを表現したり。参加者から、「湯気がハート形のように見えますが…」と指摘され、「はい、そのつもりで描きました」と笑顔で返す発表者。伝わっていますね。

 

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あえて和風を取り入れた独創的なデザインも登場します。

「これまで無自覚に嗅いでいた香りを意識するようになった」「コーヒーに限らず、食べ物がどのように作られて自分たちまで届いているのか気にするようになった」「フェアトレードという言葉を知り、生産者が報われるようにしたいと思った」といった発表者のコメントに、深い学びの跡を感じます。

デザイン案はよく考え抜かれた個性あふれるものばかり。一般投票で1位の作品が実際にパッケージになり、11月末のアートフェスで販売される予定ですが、「1作品に絞るのがあまりにも惜しい。何とかほかのデザインにも光を当てたいですね」と、関わった大人たちは知恵を絞っています。

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