8月17日~19日で東日本大震災復興支援ボランティアに行ってきました。参加者は中3:17名、高1:37名、高2:16名、高3:1名、教員:9名の80名でした。6月に生徒会が参加を呼び掛け、集まった有志の生徒達です。岩手県陸前高田市を2泊3日(1日は車中泊)で往復するハードスケジュールでした。

現地入りした夜、釜石観光ボランティア会「夢ふれあい隊」事務局長 工藤利明氏による講演会をもちました。

 

「津波てんでんこ」という言葉が印象的でした。「津波が来たら、取る物も取り敢えず、肉親にも構わずに、各自てんでんばらばらに一人で高台へと逃げろ」、「自分の命は自分で守れ」。そうすることが結局はみんなが助かる。犠牲者を出さない。という三陸海岸地域にある津波防災伝承の一つだそうです。この防災教育が徹底して、犠牲者を出さなかった地域が数多くあるということでした。

翌日、陸前高田市内に入り、みんな言葉を失いました。震災から1年半が過ぎようとしていますが、……。

 

 

陸前高田市小友町、大船渡線の小友駅。 前日まで沢山の人が利用していたホームが、…。線路は突然、完全に途絶えていました。

 

 

 

バスから降りて作業場へ。長袖・長ズボン・長靴(ステンレスインソール)・ゴーグル・手袋・マスク・帽子…のフル装備です。

 

 

作業は津波による土砂で埋まってしまった排水溝を掘り出す作業です。排水関係が整わないと、今後の復興作業が進まないとのこと。草刈りのような仕事を想像していた私たちには大変過酷な作業でした。

土砂を掘っているうちに、大船渡線のコンクリート製の枕木も出て来ました。ワイヤーをかけて皆で引っ張り上げました。

午前・午後5時間ほどの作業でした。陸前高田市災害ボランティアセンターに戻って作業報告と作業用具の返却。報告終了後、陸前高田市役所等を見て回りました。陸前高田市内の復興はいっこうに進んでいません。
警察署、スパーマーケット……。

 

陸前高田市役所で献花を行いました。

 

 

ボランティアというには余りにも短く、復興というには余りにも小さな作業でしたが、生徒たちは本当に真摯に取り組みました。

また、生徒一人一人のこれからの活動につながる2泊3日だったと思います。
今後もいろいろな形で被災地に寄り添う活動をしていきたいと思います。

 

 

 

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