高2現代社会の「労働基本権」の単元の授業で、『公務員という仕事 ちくまプリマー新書』(村木厚子 筑摩書房)を利用しました。この本は、著者の経験をもとに公務員がどのような仕事をしているか、新しい法律や制度がどのように作られていくのかが詳しく描かれています。当時の社会はどんな課題があって、法律や制度を作ろうとしたのか、人々の意識はどう変化していったか……ということが、教科書で知るよりもずっとリアルに伝わってきます。

授業では、本を読む、考えを書き出すということを繰り返し行いました。「人に伝えたいと思ったこと」の記述には、「公務員は裏方ばかりだと思っていたが、アクティブな仕事だった」「女性の働き方問題はわかったがなぜ解決できないのか?他の国を真似するのではだめなのか?」「キャリアをつんで仕事が楽しくなってくるまでどれくらい時間がかかるのだろうか?」といった素直な感想や疑問がたくさん書かれました。

1冊の本から学ぶこと、考えることは無数にあります。「本を読む時間」を授業に組み込んで、学びを深める有意義な時間となりました。

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