NHKやTBSラジオ番組に、小説の朗読、ラジオドラマなどがあるのをご存知でしょうか?
こうした番組は、私が小学生高学年の頃からあり、毎週土曜日の夜9時、
兄弟姉妹が書斎に集まって聞いていたことを思い出します。
当時、遊び疲れた私には9時といえども、
眠くて途中で何度も夢の世界に旅立った経験もありました。
そんな中、印象的で今でも覚えているのは、森繁久彌さんと加藤道子さんの朗読と
古関裕而さんの音楽による「日曜名作座」です。
陳舜臣さんの『青玉獅子香炉』や野上 彌生子さんの『秀吉と利休』など。
他にもラジオで知った作品といえば小松左京さんの『日本アパッチ族』や
O.ワイルドさんの『ドリアングレイの肖像』などがあります。
兄や姉に交じってちょっぴり大人社会の仲間入りをしようと
背伸びしていた頃を思い出します。