日出学園はオーストラリアのメルボルン郊外に「セントポールズ・アングリカン・グラマースクール(St Paul’s Anglican Grammar School)」という姉妹校を持っています。

中高生は、お互いの夏休みを利用してホームステイをして語学や文化等の交流を行っていますが、小学生はまだできません。

そこで、思いついたのがインターネットを利用した交流です。

この交流も今年で8回目になります。

 

多目的ホールに6年生が集まり準備が整うと、金髪で目のぱっちりした子ども達の笑顔が画面に飛び込んできました。

日本とオーストラリア、8000kmもの距離が一気に縮まった瞬間です。

『ハロー』『コンニチハ』

交流の相手は日本語を勉強している中学2年生です。

遠く離れたオーストラリアの中学生とパソコンの画面を通して言葉を交わします。

 

まず、司会の子のあいさつの後、日出側が学校紹介をしました。

10名の子ども達がイラストや写真を持ってカメラの前に立ち、1人1文ずつ学校のことを伝えます。

子ども達は緊張しながらも、何度も練習してきた文章を、気持ちを込めて話していました。

お弁当や休み時間の紹介文では、実際のお弁当を見せたり、縄跳びを跳んで見せたりもしました。

 

オーストラリアの人たちは、自己紹介で自分の部屋の紹介をしてくれました。

「○○があります。」「広いです。」「明るいです。」など、今習っている単元の文章を使った紹介だそうです。

一人一人の自己紹介の後に、子ども達が自発的に拍手をしていたことは素晴らしいと感じました。

 

次に日出側から学園歌を、セントポールズ側からオーストラリアの国歌を披露し合いました。

普段の歌の時は、恥ずかしがって声を発することを嫌う6年生も今日は元気よく歌ってくれました。

最後にお互いに質問をし、お別れをしました。

「サヨナラ!」「グッバイ!」

通信の切断をためらわせるくらい、いつまでも名残惜しそうに手を振っていました。

 

お弁当の時間には、サプライズにオーストラリアのお菓子「Tim Tam」が配られました。

何のためらいも無くすぐに食べてしまう子、今食べようか、それとも食後に残そうか思案している子、食後に食べると決めて、お弁当のふたの上に置く子など、人それぞれですが、どの子も嬉しそうでした。

 

こうした形で海外の方と顔を合わせて交流ができるということは、とても有意義なことだと思います。

この交流を通して、日本とつながりの深いオーストラリアの文化を知り、自国の文化を再認識し、さらには、他の国にも目を向けるきっかけとなればと願っています。

この繋がりを大切にして、これからも子ども達に貴重な体験ができるように今後も続けていきたいと思います。

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