さて、今日から短縮で授業が始まります。

「まだお正月気分が抜けきれず、

眠気まなこで授業を受ける子どもが

いっぱいいるだろうなー」と思っていたのですが、

いざ授業を始めてみると、

どの子も積極的な学習意欲があったように感じました。

 

今学期初めての授業で緊張感があったのか、

最終学期だから少し自覚をもって取り組もうとしているのか。

その真意は分かりませんが、とても良い傾向のように感じました。

 

毎年お正月になると沢山の子ども達から年賀状が届きます。

普段、制服でしか会うことのない児童ですが、

プライベートな写真、特に家族写真などが印刷されているのを見ると、

「私たち教員は子どもを預からせていただいている」

「保護者の方が安心して子どもを任せられるような教員にならなくては」

と、身の引き締まるような思いがしました。

 

近年、携帯電話の普及により新年の挨拶を

メールで済ませてしまう人が増えてきているようです。

日出学園小学校の児童は、全校行事である「日出郵便局」の中で

手紙を書くということに慣れ親しむことが出来ますが、

現代の子ども達は人様に手紙を出すという経験すら

なくなってきているのではないでしょうか。

 

自分の尊敬している人に手紙を書くとき、

少しでも字を綺麗に書いて認めてもらえるように頑張ります。

自分の好きな子にラブレターを書くとき、

あふれる想いが強い筆圧になって表われます。

 

手紙を書くことは、文章を考えることと、それを文面として表現するという

二つの大事な工程があります。

メールという手段はその一つを完全に省いたものです。

これが現代人にとってどのような心の変化を招くのか。

少しこわいところでもあります。

 

私もたった今、こうしてブログをパソコンで打ち込んでいますが

もしも、この日記が手書きでの皆様への発行であったなら、

字体に説得力が生まれるように考えながら、一文字一文字を書くのだと思います。

 

子ども達から届いた年賀状も、「間違えないように」と

一文字一文字、一生懸命、親御さんのもとで書いたのだろうと、思いをめぐらせています。

 

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