社会のさまざまな分野で、デジタル化が加速している今日、

多くの情報がネット上にあふれかえっています。

私たちは日々、情報の取捨選択に追われており、

その能力を小学校時代から少しずつ身につけていくことは、とても大切なことです。

 

さらには、情報の受け手としてだけでなく、

これからの時代は、世界に働きかけていく力を育てるプログラミング教育が求められています。

このプログラミング教育では、子ども達が実現したいアイディアや課題に対して能動的に取り組める態度や能力が身に付くようです。

 

また、昨年6月に閣議決定された「日本再興戦略」において、「義務教育段階からのプログラミング教育等のIT教育を推進する」ことが記され、

次の学習指導要領の改訂では、記載されるのではないか考えられます。

 

そこで日出学園小学校では、「CA Tech Kids」の方にお願いし、出張授業をしていただくことになりました。

今日は、6年生対象に2時間続きで行われた「プログラミング授業」の様子をご紹介します。

 

メディアルームに、子ども達1クラスと、色とりどりのユニフォームを着た10名の先生方が集まりました。

使う教材は「Scratch」。

マサチューセッツ工科大学で、小学生向けに開発されたプログラミングの教材です。

今日の授業は、オリジナルのシューティングゲームを作ってみます。

 

インターネット上で「Scratch」を開き、「秘伝の書」(作成の手引き)を使って作成していきます。

キャラクターの選択や大きさの変更、動作のパターンやタイミングなど、

ブロック化されたプログラムをドラッグ&ドロップしていきます。

90もの行程を、早い子ですと、30分足らずで終え、基本のシューティングゲームができました。

ここからは、子ども達が「こうあったらいいな」と思うオリジナルのシューティングゲームにしていきます。

背景をファンシーな家の中にしたり、飛び出すミサイルをバナナにしたり、すべてを好きなアニメキャラの世界にしたり、

ミサイルの数や敵が飛んでくる方向を変えてみたり…。

子ども達の発想は、挙げればきりがありません。

 

早いもので、2時間続きのこの授業も残り15分となりました。

ここからは、作品の披露です。

全員立ち上がって、男の子も女の子も関係なく友達が作ったゲームで遊びます。

 

友達が作ったもので遊んでみて、自分が作ったものの良さや改善点などがわかります。

でも、それだけではありません。

自分が作ったものを友達が嬉しそうに遊んでくれる。

そんな様子を見ることで、「もっといいものを作ってみよう」という、次の意欲につながるのです。

 

子ども達の感想です。

 

「夢にまで見たゲーム作りがの夢が叶いました。

実際に遊んでみてとても嬉しかったと同時に達成感を感じました。」

 

「ゲームを作るのは初めてだったけれど、お兄さん、お姉さんがやさしく接してくださり、手助けしてくれたのでとても楽しく作ることができました。

今後もインターネットのことやゲームのことを知り、生活に生かしていきたいです。」

 

「私はパソコンは苦手だったけれど、今日、みなさんに教えていただいて、とてもよくわかり、パソコンで作業することが好きになりました。

また、「180度シューティングゲーム」は、作る過程も作ってから遊ぶ時も楽しかったので、家でもぜひ作ってみたいと思いました。

そして、家族に自分が作ったということを自慢したいです。今回は楽しい授業をありがとうございました。」

 

「いつも人の作ったゲームで遊んでいて、どういう風に作られているのかが疑問に思っていたけれど、

今回、知らなかったことが分かってよかったです。

自分でもこんな風にゲームが作れるとは知りませんでした。

自分で作れることを教えてもらったので、今度は家で違うゲームを作ってみたくなりました。

一番思ったのは、このゲームを作るのも大変なのに、人が作っているRPGなどのゲームを作るのは相当難しいということです。」

 

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