2019年4月20日(土)「オタゴポリテクニク留学生帰国報告会」と「ラーニングエクスプレス参加学生帰国報告会」が国際高専の金沢キャンパスの合同講義室で行われました。

ニュージーランド オタゴポリテクニク留学プログラムは、1年間の留学プログラムとして平成16年に「エンジニアのための英語教育強化」の一環として始まりました。国際高専とニュージーランド国立オタゴポリテクニクが共同で作成したカリキュラムにより、英語のみならず、数学や物理、情報工学、電気工学、機械工学などの工学科目も学びます。留学期間中は、オタゴポリテクニク周辺の過程にホームステイしますので、日常生活においても英語を学ぶ環境があります。去年度のプログラムには20名が参加し、去年度1年間ニュージーランドで学習に努めました。今回の発表会では、彼らがその留学で培った英語を使い、1年間で学んだことや体験したことなどをユーモアを交えながら発表しました。また、国際理工学科へ入学した学生たちは3年次のオタゴポリテクニク留学が必須となっており、今回の報告会へも参加し金沢キャンパスの学生たちと交流をしました。

ラーニングエクスプレスは、グローバル人材を育成する教育の試みとして、2013年から東南アジアの農村で実施しているプログラムです。異なる国の学生達が多国籍チームを組み、発展途上国やその地域を訪問し、フィールドワークを通じて、地域発展、環境問題、持続可能な社会などの観点からの問題発見、問題解決策を提案し実施するという、国際的ソーシャルイノベーションプロジェクトです。去年度3月10日から3月23日まで国際高専の学生6名が金沢工業大学の学生や提携校・シンガポール理工学院やムハマディア大学ジョグジャカルタ校の学生たちとインドネシア・ジョグジャカルタの村に滞在しました。村の住人たちへのインタビューや観察を通してその他に必要なものやシステムを見い出し、設計したものを住民にプレゼンテーションするプログラムはすべて英語で行われました。その一連の活動内容をプロジェクトに参加したうち5名の学生が発表します。

また、開会の挨拶でルイス・バークスデール校長は「このプログラムに参加する学生は毎年見違えるくらい成長する。金沢高専が国際高専に変われたのはこのおかげだ」と話しました。保護者代表謝辞で二飯田 一貴氏は「留学中にニュージーランドの息子を訪ねたが、発音がきれいになっていて驚いた」と述べました。閉会の挨拶で向井 守副校長は「素晴らしい経験をしてきた。君たちの国際活動はまだスタートラインに立ったところだ」と学生に激励していました。

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