5月30日(木)に中学2年生対象の理事長講座が行われました。翌週には修学旅行を控えており、北海道で農業や漁業の体験をするにあたって今回の講座では「生命の大切さ」について学びました。
最も重要なことは「命は繋がっている」ということです。人間は、野菜や動物の生命をいただいて生きているということを忘れないでほしいという渡邉理事長の強い思いを、生徒たちは真摯に受け止めていることが表情から伝わってきました。

「あなたが生まれてきてくれて良かった。ありがとう。」

そう言ってもらえるような生き方をしてほしいと、渡邉理事長は生徒に対して入学当初から常々言っています。善い行いをした人間であろうと、悪い行いをした人間であろうと、一人一人の人生が長いか短いかは誰も知ることはできません。だからこそ、1分1秒を本気で生き、一人の人間として多くの「ありがとう」を集める人生を送ってほしいと思います。

また、このようなお話もありました。
「家系を30代遡ると10億人と繋がる」
自分、両親、祖父母・・・。30代遡ると10億人と繋がるということは、先祖まで遡ると信じられないほど多くの人との繋がりがあることがわかります。もし、その中の1人でもDNAが違えば今の自分はいないということになります。これこそがまさに命の繋がりであり、多くの人から引き継いだ命を大切にして生きてほしいと、理事長先生は伝えてくれました。

 

一方、世界では食糧問題の深刻化が進んでいます。人類が歩みを進めて上で、必ず向き合わなければいけない問題です。地球上の9人に1人が栄養不足であり、3人に1人が栄養不良であることがわかっています。1年間で地球上には24億トンもの食糧が生産されているといわれています。世界の人口71億人で割ると、1人あたり388kgの食糧を得ることができます。人間が1年間で必要とする食糧は180kgといわれているので、不足するはずがありません。

なぜこのような問題が起きているのか。それは地球上の人口の2割にあたる先進国に住む豊かな人々がほとんどの食糧を食べ、作り過ぎては捨てるという行為を当たり前のように繰り返しているからです。その2割の人々に、我々日本人は含まれます。この重い事実をどのように受け止め、どのように行動していくのか。「誰かがやってくれる」ではなく「自分がやる」という意識を持って、このような問題と向き合ってほしいです。

以上が今回の講座の内容です。命の大切さや食糧問題を知った上で、命と命を繋ぐということを学び、理解する為に北海道での修学旅行を有意義なものにしてほしいという理事長先生の強い願いを胸に、修学旅行に臨んでほしいと思います。

最後に、生徒の感想を紹介いたします。

『いつ死ぬかわからないという話がとても心にささりました。1分1秒を大切にしようと思いました。』

『今は、話を聞いただけで実感できていないような状況にあるので修学旅行のなかで今回の講座の内容についての理解を深めようと思った。』

『「損得ではなく善悪で判断せよ」の意味が改めてよくわかった。』

『プラスチックのように、利便性の裏にある代償などをとても理解できました。また、有機農業の利点についてよく理解できました。』

『命の繋がりと自然環境について理解できました。自分の夢は漁師で関わっていることが多くあると思うので、家に帰ってから改めて考えたいです。』

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