チーム設立からわずか6か月という短期間で世界大会出場を勝ち取った郁文館の在校生チーム「ZENSHIN Robotics(以下、ZENSHIN*)」が、今年も国際ロボット大会ラスベガス予選に挑みました。
※ZENSHINとは、「生徒たちが主体的に挑戦し成長する中で、サイエンスとグローバルに活動することの魅力を広める」をモットーに、ロボットの設計・製作から資金調達、広報活動に至るまで、高校生が自ら理事を務め、高校生・中学生の生徒たちが主体的に取り組む一般社団法人です。
今回はその様子をお伝えします!

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3月23日、20時間のフライトを経て大会会場のあるラスベガスに到着したZENSHINメンバーと、1月から準備を進めてきた2025年度ロボット「NAGISA」。
16時間の時差がある中、到着後すぐに技術部は解体したロボットの組み立て、運営部は現地チームとの連絡調整を行うなど、それぞれの役割を果たしました。
ラスベガス現地チームとの交流後、ロボット制作に関するトラブルの発生・解消、ドライブ練習など、ギリギリまで調整を重ねたZENSHINメンバーは、満を持して中高生ロボット競技大会FRC*ラスベガス予選大会に挑みました。

2しかし、日本からの遠征という挑戦、現地チームとの積極的な交流、そしてFRCを運営するFIRSTが掲げる理念「Gracious Professionalism(相手から学びつつ、敬意と優しさを持って接し、尊重し合う)」への貢献が評価され、「Rising All-Star Award(新体制や若いチームが困難を乗り越えて努力を続けてきたことを称える賞)」を受賞。
今年度は、グローバル高校の創設期メンバーがこの春卒業し、海外難関大学など新たな進路に進むことになり、中学生がメインとなってロボットの制作・操作を行う新体制での挑戦となりました。
新体制となった今年度、「Rising All-Star Award」を受賞できたことは、ZENSHINメンバーにとって新たな自信につながっています。

引き続き、ZENSHINメンバーは上を目指し、挑戦し続けます。GO!ZENSHIN!
▶大会の様子・詳細はこちら(ZENSHINホームページ)


*ZENSHINは、FRCで世界一になることを目指して、2023年9月に郁文館グローバル高等学校の生徒3名が中心となって立ち上げた新しい一般社団法人。チームメンバーは郁文館中学校・高校・グローバル高校の生徒で構成されている。メンバーの多くが所属する郁文館グローバル高校は、多くの生徒たちが海外大学に進学しています。(▶海外大学現役合格率119%超え!グローバル高校の大学合格実績はこちら

*FRCとは、FIRST Robotics Competitionと呼ばれる14歳~18歳までを対象としたアメリカ発国際ロボット大会の略。世界35か国から約3,800チーム約95,000人の若者が参加し、Google、Amazon、Haas、GM、Ford、NASAなど世界に名だたる企業もスポンサーする大規模な大会。

郁文館では、東証プライム企業の経営者でもある本校の渡邉理事長を専属メンターとし、高校生起業家の輩出を目指す「起業塾」という特別講義を展開しています。
起業塾には、時代を先導する現役の企業経営者に直接講義を行っていただくプログラムがあります。今回はその一環として、シニア向けビジネスのコンサルティング・広告代理・クリエイティブ・通販支援を行う「株式会社ハルメク・エイジマーケティング」代表取締役社長の木船 信義さんに講義を行っていただきましたので、その様子をご紹介します。

木船社長は、「ユーザーは自分が欲しいものを文言化できていない」と話します。
要望を聞き、その通りに商品を作っても売れないことが多く、ユーザーの本質的なニーズを引き出すことが重要だと話しました。「何に困ってますか?」「何が欲しいですか?」などの直接的な質問ではなく、どこでつまずいているのか、どこにどのような負担がかかっているのか、木船社長は、「まず観察する」といいます。
そして、「そこが大変でもあり、一番面白い部分でもある」と、マーケティングの奥深さを生徒たちに伝えてくれました。

 

マーケティングとは「ユーザーを知ることが大切」と話す木船社長は、50代以上のシニア向けコンサルティングを行っています。生徒たちが普段何気なく使っているスマホでも、シニア世代にはつまずきポイントがあるなどの「シニアのつまずき事例」を紹介し、生徒たちが驚く場面も。
また加齢により水晶体が黄色く変色する「水晶体の黄変」を体験できるメガネを生徒たちに配布し、生徒たちはそのメガネをかけ、「黄色や寒色が見えない」「世界がいつもよりも濁って見える」といった声を上げながら、視覚の変化を実感しました。

貴重なお話の後、「ニーズを引き出すために、具体的に何をしましたか?」「社内起業は何から始めましたか?」などたくさんの質問が寄せられ、木船社長は実体験を交えながら丁寧に答えてくれました。
講義を受けた生徒からは、「シニア世代の考え方や価値観を知るのが新鮮でおもしかった」「木船社長の、ひとつの分野を極める姿勢に感銘を受けた」「やりたいことを仕事にする姿が理想的だった」といった感想が寄せられ、生徒が目を輝かせながら参加する様子が印象的でした。最後に木船社長は、「小さい頃、親が仲良くしている姿を見ると嬉しかった。無意識のうちに、みんな親の幸せを願っていると思う。親世代を笑顔にすることで、みんなが日本の未来に希望を持てるのではないか。親の世代の笑顔が、社会全体に幸せをもたらす。その思いで仕事をしている。」と生徒たちにメッセージを贈りました。
実際の数値や過去の事例を交えながら解説し、郁文館の「起業塾」ならではの貴重な機会となった今回の講義。
生徒たちはこの学びを生かし、今後も夢の実現に向けて努力を重ねていくことを願います。
■木船 信義(きふね しんぎ)氏
・株式会社ハルメク・エイジマーケティング 代表取締役社長

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先月、グローバル高校・中学校グローバルリーダー特進クラスの生徒を対象に、国内外の大学関係者から直接話を聞くことができる「カレッジフェア」を開催しました。
「世界地図から進学先を選ぶ」をキーワードに進路指導を行うグローバル高校では、国内大学に限らず、海外大学進学に向けた進路指導として、入試広報担当者による海外大学説明会や「ネイティブ専門教員によるエッセイ指導やカレッジカウンセリング」「グローバル高校OBOGによる進学座談会」などの様々なプログラムを用意し、合格までのプロセス全体をサポートしています。
このカレッジフェアでは、6大学・機関の担当者から直接お話を聞くことができ、各大学の魅力や具体的な出願方法について学ぶことができる機会となりました。
今回はその様子をご紹介します!
各大学の説明会の前にオープニングセレモニーが開かれ、「大学選びの心得」を教わります。「将来、身に付けたいスキル」を意識し、「どんな特色・手法があるのか」「やりたいという想いが明確か」を意識して聞いてほしいとお話があり、生徒たちが一生懸命にメモを取る様子が印象的でした。
そして、海外大学進学希望者も多い生徒たちは、オーストラリア、アメリカ、マレーシア、台湾、国内(国際系大学)それぞれの担当者から話を聞けることに目を輝かせていました。

各担当者が教室ごとに分かれ行った個別説明会では、海外と日本の出願方法の違いや、キャンパスの雰囲気などをより詳しく知ることができました。配られたそれぞれの大学のパンフレットを手に、生徒たちは真剣な表情で説明を聞き、メモを取りながら理解を深めていました。説明会終了後には、「出願基準のSATスコアは?」や、「日本と海外大の就職活動の違いは?」などの質問をする生徒も。キャンパスライフの具体的なイメージが湧き、「ここで学びたい」という想いを強くした生徒も多かったようです。

説明を聞きながら近くの友人と意見を交わす姿も見られ、生徒たちは情報を共有しながら進路について考えていました。
今後も、生徒たちが世界へ挑戦する後押しができるイベントを開催していきます。

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▶【グローバル高校】協働ゼミ(SDGs探究)成果報告会が行われました

協働ゼミ(SDGs探究)の各ゼミ長が発表され、グローバル高校2年の生徒たちが次年度に向けて動き出しました。
「協働ゼミ」とは、3年間を通じて各生徒が授業や国内外での様々な活動を通じて世界規模で取り組むべき重要な問題について学び、関心や知識を深め、自ら行動に移すことができる力を育んでいくグローバル高校独自の探究型ゼミです。1年生では興味・関心があるテーマの初期研究成果をまとめ、2年生では留学/研修を通じて実践研究を重ね、3年生では研究の集大成として論文発表を行います。
今回は留学を終えた2年生が、より探究を深めるために動き出した様子をご紹介します!

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中心学年として動き出す2年生にとって、キックオフとなる今回の協働ゼミでは、ゼミ長が決定!全員に発表されました。発表後、早速各ゼミに分かれグループワークに。ゼミ長を中心に、それぞれが意見を出し合う姿が見られました。

 

ビジネスゼミでは、株式会社RePlayce代表取締役CEO山本将裕さんに講義を受けました。
山本さんはNTT東日本に入社、フリーランスとして独立したのちに、NTTドコモに中途入社。教育事業を立ち上げて、社内起業をして事業を推進しています。
「会社員・起業家 それぞれのメリットとデメリットは?」「大正時代の職業の数は?」などの山本さんからの問いを受け、グループワークで相談し、積極的に発表する姿が見られました。生徒たちは会社員・起業家どちらも経験した山本さんならではの視点や考えを聞き、多面的に物事を見る重要性を知り、理解を深めていました。

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生徒たちは1年生の頃から、探究活動や個人研究に取り組んでいます。そして留学での実体験を活かし、より具体的なテーマで研究を深めています。今回の協働ゼミで決意を新たにした生徒たちが、次年度どのような活動を通して主体的に学んでいくのか楽しみです。

 

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東大クラブから東京大学合格者一期生が誕生
東大クラブとは甲子園を目指して野球部に入るように、「東大へ行きたいから、それに直結するクラブに入りたい」という思いに応えるため、郁文館では「東大クラブ」を設立しました。東大合格を勝ち取るための「個別最適」な環境を実現した、2023年発足のクラブです。

冬休み期間の勉強合宿や入試期間特別講習、実際に東大キャンパスを見学する東大スクールツアーなど多岐にわたって活動している東大クラブの一員として、日々努力を積み重ね、「東大合格」という大きな目標を見事につかみ取りました。

おめでとう!引き続き教職員一同、夢を追い続け、25歳のゴールに向かって走り続ける生徒を応援します。

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「世界地図から進学先を選ぶ」をキーワードに進路指導を行う郁文館グローバル高校が、「海外大学現役合格率日本1位」に輝きました!
そして「海外大学現役合格数日本3位」「海外大学合格数日本3位」にもランクインしました。【出典:インターエデュ・ドットコム | 2025年 海外大学 合格者 高校別ランキング(外部サイト)】(3/15現在)
海外大学入試において、THE世界大学ランキングトップ100(日本は東京大学と京都大学のみランクイン)に19名が合格!
また、THE世界大学ランキング400位以内(※世界の高等教育機関の上位1%未満で、旧帝国大学レベルに相当)には45名が合格しています!(3月15日現在)

グローバル高校では、国内大学のみならず海外大学進学に向けた進路指導にも力を入れています。
トロント大学などの大学広報担当者による「海外大学説明会」、ネイティブ教員によるエッセイ指導、グローバル高校OBOGによる進学座談会、IELTS/SAT対策講座など、多彩なプログラムを用意し、合格までのプロセス全体をサポートしています。

昨年には、英語圏をはじめとした海外大学進学を支援するための設備・専門知識・指導体制が十分に整っている学校に与えられる CEEB (College Entrance Examination Board) Level 2 および UCAS School の国際認証を取得しました。
今春卒業の3年生も、4割以上が海外大学に進学予定です。

さらに、海外大学だけでなく、早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、ICU をはじめとする国内の難関私立大学にも、多数の生徒が総合型選抜などの推薦入試を通じて合格・進学を決めています。

海外大学入試は5月頃まで続きます!
グローバル高校の合格速報は、以下のリンクからご覧いただけますので、ぜひチェックしてください。
グローバル高校総合型選抜を始めとする推薦入試の速報

*【参考】THE世界大学ランキング2025における日本の大学の順位:東京大学(28)、京都大学(55)、東北大学(120)、大阪大学(162)、
名古屋大学(201-250)、九州大学(301-350)、北海道大学・筑波大学(351-400)、慶應義塾大学(601-800)、早稲田大学(801-1000)

 

郁文館が運営するバングラデシュ姉妹校NDMSC(ナラヤンクルドリームモデルスクールアンドカレッジ)の活動報告レポートです。

2024年末、バングラデシュ姉妹校から2名の教職員が研修のため日本を訪れました。
約10年前に始まったこの研修は、バングラデシュの教育モデル校を目指すNDMSCのさらなる発展を目指し、郁文館での夢教育を含む教育制度を学ぶことを目的としています。
NDMSCでは、毎年特に優秀な功績を残した教職員に研修の機会を提供しています。日本で培った教育技術や価値観をバングラデシュに届け、より良い教育環境作りを行うための大切な機会です。今回は、今年度の研修プログラムを紹介します。

まずは郁文館中学校・高校・グローバル高校を訪問しました。
日本の生徒や教職員と直接交流した教職員たちは、夢を追いかける生徒たちの姿に感銘を受け、自分たちの学校でも「夢」を軸にした教育をさらに充実させたいと強く思ったと話します。加えて、管理職の先生から学校運営のノウハウを学び、教育の質を高めるためのヒントを多く得ました。

次に郁文館夢学園の通信制高校であるID学園高校を訪れました。
バングラデシュには通信制高校の仕組みはありません。そのため新しい教育スタイルに初めて触れた教職員は、その柔軟性と可能性の大きさに驚いていました。生徒一人ひとりの生活に合わせた学びの提供や、オンライン教育の活用に関心を寄せ、「この柔軟で個別指導を大事にする仕組みをバングラデシュに導入できれば、多くの子どもたちが教育を受ける機会を得られる」と新しい教育に対するアプローチ方法を学ぶことができました。

その他にも様々な場所を訪問し、研修を実施しました。
・ワタミ株式会社訪問
教育だけでなく、経営における社会的責任や持続可能性について学び、教育とビジネスの両面から視野を広げる場となりました。
・浅草訪問
日本文化に触れることで、教育だけではなく日本の価値観や歴史的背景への理解を深めました。異文化交流によって、日本とバングラデシュの文化交流プログラムの実施などのアイデアをもらいました。
・JICA地球広場訪問
SDGsについて学び、教育現場でどのように取り入れるべきかを考えるきっかけとなりました。


研修を終えた教職員からは、「日本の教育システムの細やかさと効率性に感動した」「帰国後、日本で学んだことを生かして、新しい教育プランを立てたい」「バングラデシュの学校のモデル校となれるよう、この研修を活かしたい」といった感想が寄せられました。

この研修は、郁文館学園とNDMSCの絆をさらに深めるとともに、両校にとって今後どのように協力して、新しい未来を作るかを考える貴重な機会になりました。郁文館学園の「夢教育」は、日本からバングラデシュへ、そして未来の世代へと受け継いでいきます。
これからも私たちは、『夢を持ち、夢を追い、夢を叶えさせる』ための教育を実現するための教育を探究し、世界にその価値を広げていきます。

バングラデシュ姉妹校NDMSC担当者

甲子園を目指して野球部に入るように、「東大へ行きたいから、それに直結するクラブに入りたい」という思いに応えるため、郁文館では「東大クラブ」を設立しました。東大合格を勝ち取るための「個別最適」な環境を実現した、2023年発足のクラブです。

東大クラブに在籍する今年度業生から、東京大学合格者が1名誕生しました!おめでとう!

冬休み期間の勉強合宿や入試期間特別講習を終え、さらに熱が高まる東大クラブ。今回は、学生チューターとして東大クラブを支えてくださる現役東大大学院生の戸倉さんを招き、現在中学生の東大クラブの生徒たちに向け座談会を行いました。その様子をご紹介します!

初めに、複数の学校で進路指導責任者を歴任し、過去に多くの東大生を輩出した近藤先生より東大を目指す意義についてお話がありました。
「これまで多くの生徒が東大を受験する姿を見てきましたが、その過程で大きく成長することを実感しています。今年の高校3年生も、学力はもちろんのこと、人間としてたくましくなったと感じます。だからこそ、皆さんにもぜひ挑戦してほしい。そして、東大を目指す過程を通じて、人としても成長してほしいと思います。」

東大大学院研究室の訪問

東大クラブでは、東京大学大学院の研究室を訪問し、実際の研究環境を見学する機会があります。研究室の雰囲気を肌で感じたり、東大生がどのように実験を行っているのかを知ることができる貴重な経験です。
今回の座談会では、その訪問経験についての話があり、生徒たちは熱心にメモを取りながら耳を傾けていました。
訪問した先生は、「東京大学において、研究とは何ぞやというところを極めてほしいと教授がお話しされていたことが、とても印象的だった」と語りました。そして、今回の座談会でその話を共有し、生徒たちに向けて「皆さんは勉強と研究の違いをイメージできますか?」と問いかけました。

東大大学院生・戸倉さんからのメッセージ

東大クラブの学生チューターとして、東大クラブを支えてくださった戸倉さんから「東大生は“自分で考える”ことが多い」「研究とは」のお話がありました。
研究は未解決の問題を解決する行為、勉強は過去の人の研究成果を辿る行為。つまり「研究とは何かを明らかにすること」と話してくれました。
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また今回が学生チューター最後となる戸倉さんから、東大クラブの生徒たちへメッセージが贈られました。
「東大を目指し努力することは、なかなか遠い未来に見えて大変と感じるかもしれない。
しかし私自身も特別な人ではない。実際に東大に入って、周りを見て思うことは「意外と努力を続けられる人が入れる」ということ。だから今、最高峰の大学を第1志望に決めて、そこに向けて頑張っていってほしい。
そうすると今後の進路のどこかで、もっと勉強したいことが見つかったとき、海外大学や他の大学に行く選択肢が現れると思う。今最高峰を目標にしておくことで、様々な選択が可能になるので、今から目標に向けてがんばってほしい。」

今回の座談会を通じて、生徒たちは東大受験に向けたモチベーションをさらに高めました。ただ学力を向上させるだけでなく、東大クラブでの経験を通じて人間的にも成長していく姿が楽しみです。

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郁文館の独自プログラム「夢達人ライヴ」は、各業界の第一線で活躍される「達人」から仕事や職業観を学ぶ貴重な機会です。これまでに歌手、スポーツ選手、宇宙飛行士、医師、弁護士など、さまざまな職業の方々にお越しいただき、生徒たちへ熱いメッセージを届けていただきました。このプログラムを通じて、生徒たちは自身の可能性を広げ、夢に対するモチベーションを高めています。

今回は、80歳にして声優に初挑戦された杉良太郎さんをお迎えし、挑戦し続ける大切さや人生の目的について熱く語っていただきました。

「自分の人生は今考えないとダメ」——人生の目的を見つめる

杉良太郎さんは、集まった生徒たちに「私にも同じ時代があった」と語りかけ、ご自身のアルバイト、エキストラ時代の地道な努力を積み重ねた経験を振り返られました。

講演の前半では、杉さんが声優に初挑戦された映画『親鸞 人生の目的』を鑑賞。作品を観た生徒たちに向けて、「自分の人生は今考えないとダメ」「自分に責任を持つ」と力強く語られました。

様々な苦労を乗り越え、俳優として成功を収めた杉さん。しかし、それは偶然ではなく「自分に何が向いているのかを考え続けたからこそ」といいます。「一人ひとりの人生だから、自分の人生だから、1回しかない。今考えなければ、人生に乗り遅れるんだよ」と、生徒たちに真剣な眼差しで訴えかけられました。

「立ち止まっていられない」—社会貢献への思い

映画のタイトルになぞらえて、生徒から「人生の目的や、生きている意味・意義って何ですか?」との質問に、「自分は今やってあげなきゃ、やってあげたいと思うことに一生懸命向き合っている。もっと力があればこうしてあげたいとか。焦って、心で常に葛藤しているけど、今やらなきゃという思いが強い。」とこれからのことについても話してくださりました。

杉さんは歌手・俳優として活躍される一方、長年にわたり慈善活動にも力を注いでこられました。現在も、来月にはベトナムの地方で、家が遠くて学校に通いにくい子たちのための寄宿舎を建てる予定があるとのこと。「そんな案件が20くらいある。立ち止まっていられない」と、その熱意を語られました。

生徒たちは、これまでのSDGs研修でカンボジアやバングラデシュを訪れ、世界の現状を体験し学んでいます。その経験と杉さんのお話が重なり、強く共感する様子が見られました。

「生きている今が大事」

「みんな死んだ後のことなんて考えていないよね。私も死んだ後のことなんて考えていない。生きている間の今が大事」。

そう語る杉さんは生徒たちの年齢の頃、「自分には教えてくれる人がいなかった」と振り返られました。そして、「勉強するという意味では、学業は高校まで。大学は社会だ」と述べ、今しっかり学び、大学ではそれを昇華させて研究しなさい。そのために、今は一生懸命学ぶことが大切と、生徒たちに向けて学ぶ意義を伝えてくださいました。

 

「声優って何をするのか、最初はまったく知らなかった。」——80歳にして声優初挑戦

80歳を迎えた杉さんは、新たに声優というジャンルに挑戦されました。

ちょうど80歳の時に、80代の親鸞役を演じることになった杉さん。800年以上前の時代背景を思いながら、「当時の親鸞さんも、きっと大変だっただろう」と感慨深げに語られました。

初めての声優経験については、「椅子に座って一言ずつ演じる。正直なところ、自信はなかった。本当のことを言うとね」と、本音をポツリ。さらに、「私は褒められるのが苦手なんです。『よかったよ』は聞いていない。むしろ、『全然できていない』って言われたほうが真剣に聞く。」と自身の性格からあふれる向上心を語り、「この次はもっと上手くやります」と、謙虚な姿勢と挑戦し続ける姿勢を見せてくれました。

挑戦し続ける生き方を学ぶ

講演の最後には、生徒たちから多くの質問が寄せられました。時間が足りないほどの盛況ぶりでしたが、杉さんは予定時間を超えても一つひとつ丁寧に答えてくださいました。

「世界や社会全体を見渡し、行動していくことの大切さ」
「80歳を超えてもなお、挑戦し続ける姿勢」

生徒たちは杉さんの言葉と生き方に深く感銘を受けていました。郁文館は、これからも生徒たちの夢や学びを応援します。

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甲子園に行きたいから野球部に入るように“東大へ行きたいからそれに直結するクラブに入りたい”という気持ちに応えるために、郁文館では東大クラブを設立しました。東大合格を勝ち取るための「個別最適」な環境が実現した2023年発足のクラブです。

冬休み期間に勉強合宿を終え、さらに熱の入った東大クラブが学内で1月21日~2月10日入試期間特別講習を行いました。

その様子を今回はご紹介します!

20241113東大研究室訪問集合写真

入試期間中にも実施!

中学入試が行われている期間、入試が行われるフロアとは異なる場所で特別講習を実施しました。この期間は校内が緊張感に包まれていましたが、東大クラブの生徒たちは、受験生と一線を画す場所で集中して学習に取り組むことができました。

東大・医学部受験専門予備校の慧修会で教鞭を取りながら、現在も大手予備校で東大理系コースを教える奥平先生を始め、多くの外部講師の方々をお呼びし、個別指導を重ねました。授業内ではどんな質問にも丁寧に答えていきます。「なぜだと思う?」という問いに生徒が少し悩む姿がありましたが、先生がしっかりと解説した結果、生徒から「確かに!」という声があがりました。生徒一人ひとりが納得できるまで、じっくりと指導され、それに懸命に応える生徒の姿が印象的でした。

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先生1人につき生徒2人の個別指導

一般的な個別指導では、15人程度の生徒に対して1人の先生が担当することが多い中、郁文館では生徒2人に対して先生1人の指導を行うことも!

大人数授業だと質問しづらい生徒たちに好評な個別指導。質問をしやすい環境の中で、理解を深めることができます。目の前の先生に質問を重ね、理解が不十分な点をその場で解決し、着実に学力を向上させていました。このようなきめ細やかなサポートが、東大合格に向けた大きな力となっています。

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冬の勉強合宿に続き、入試期間中も勉強時間を確保する生徒たち。これからも生徒1人ひとりに寄り添い、成長を見守っていきます。

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