多くの学校が3学期の期末試験終了後は休みとなりますが、本校では、期末試験終了後も重要な学びの時と考え、学期中にはできない勉強に力を入れています。本日はその中から「まとめ」についてご紹介致します。

皆さん『ポートフォリオ型学習』という学習形態をご存知でしょうか。 生徒が一年間かけて取り組んできたレポート・プリント・作文・提出作品等をファイリングして提出する方法です。 評価はペーパーテストではなく、一年間大切に集められた、この提出物や取り組みで評価されます。 新しい教育の流れの一つであるこの「ポートフォリオ型学習」が本校では「まとめ」という形で半世紀以上も前から続けられてきました。

 

 

生徒たちは、学年末にそれぞれの教科から出された課題を自分の頭で考え抜き、一冊の手作りの冊子へとまとめていきます。 各教科のユニークな課題に加え、自分自身の一年間の成長を見つめる課題にも取り組みます。その内容は、たとえば自分自身のクラスでの働き、良いクラスにするために自分なりに考えたこと、それから各自のお金の使い方(経済報告)にまで及びます。

 

提出された「まとめ」は、春休み中に生徒の家庭へ郵送されます。数値だけでは表わせない、ご家庭への一年間の教育報告書でもあるのです。

  

また、生徒のもとに送られるまとめには、一年間頑張ったこと、生徒の長所、来年度の課題など一人ひとりに対して先生方のコメント記載されています。本校のまとめは生徒と教師を繋ぐ手紙のような役割もになっており、皆先生のコメントを読むのを楽しみに「まとめ」力を出します。

まとめの特徴の一つとして、卒業生の多くが就職活動で自己分析をする資料としてこの「まとめ」を活用しています。

生徒たちは、中高の成長と思い出がびっしり詰まった世界にただ一つの冊子作りを通して、資料整理、各教科の発展学習、きれいに字を書くことや見やすいレイアウトなど様々なことを学びます。

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