3月11日。私たちにとって忘れられない日が今年もやってきました。
この2年間、生徒たちが自分たちから『なにかできることはないか』と考え、
「支援の係り」が組織され、様々な取組みを行なってきました。
昨年度に続き今年度も、高等科3年生による被災地での活動を続けることもできました。
11日の昼食時には、高等科3年生の「支援の係り」の生徒が全校生徒の前で次のように語りました。
「今日は学校中ででレトルトのカレーを食べている。ぼくたちは『また非常食か』としか感じない。
でも被災地の方は、レトルトのカレーを見れば当時のことを思い出すだろう。
ぼくたちには薄れていく記憶でも、被災地の方々には決して忘られない記憶だ。
先週僕たちは仙台に行ったが、現地の人たちが前を向いて歩もうとしていることを感じた。
そんななかで僕たちにできることはなにか、と考えさせられた。
僕たちはこの生活の中で友だちに向かって軽々しく「死ね」と言ってしまう。
たとえばそんな心無い言葉を言わないこと。
そしてつながりを大切にして、生かされていることに感謝すること。
そんな姿勢が今必要なのではないか。」