本校のすべての生活・行事は、生徒の自治によっておこなわれています。
本日は、本校の自治の活動の中から「板木」についてご紹介いたします。
多くの学校には、授業開始や終了を知らせるために
チャイムがあると思います。
しかし本校にチャイムはありません。
あるのは横75cm 縦45cm 厚さ10cmの板木と呼ばれる木と小槌、
そして一日の時間の管理を任される生徒です。
本校では、当番の人が小槌で板木を叩き朝の朝礼や授業開始を皆に知らせます。
叩くリズムによって開始や終了などが区別されており、
生徒や教職員はこの板木の音を頼りに生活しています。
板木を叩くと「カン、カン」となんとも言えない音が響き渡り、
チャイムでは感じることのできない暖かい音を感じることができます。
本校に足を運んだ際には是非一度耳にしていただきた音です。
本日は、中等科1年生が初めての当番を任され、「間違えたらどうしよう」というプレッシャーの中、
正しいリズムで朝礼のの板木を鳴らすことができました。
叩き終わった後はホットした表情を浮かべ、「良かった」とつぶやいていました。
本校には、板木の当番だけではなく、全員分の食事を作ったり、
豚や魚などを育てたりと日常生活の至るところで生徒に責任が与えられます。
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そしてその中で、「自分のことは自分でできるように」、
「自分たちの生活は自分たちでよくする」ということ学んでいます。