本校は、埼玉県飯能市にある名栗に植林地を保有しており、毎年高等科2年生の生徒が春と秋に植林地で体験学習(植林)をおこなっています。名栗での体験学習は、60年以上前から続いており、植林地から搬出された木々が学内のいたるところで活用されています。
(体験学習についてはこちら

 

4月20日から2泊3日の日程で高2の生徒が春の植林活動に出かけました。


 

植林地には、電源コードや電波がないため、普段使用している電子機器は一切使えない環境です。
便利なものが溢れかえる現代社会の中、それらのものを全て捨て、
大自然の中で仲間と共に働く。ここに大きな学びがあります。

体験学習では、林道作りや丸太の搬出、小屋の整備などの労働がおこなわれます。

食事は毎食2名の生徒が火をおこすところから協力して作ります。
朝食作りの当番は、朝の4時半から準備をします。
朝食はご飯と味噌汁、夕食は、鍋とカレーで、薪ストーブを囲みながら皆でいただきます。
大鍋で炊いたご飯には、おこげができて香ばしい風味がします。

 


最後に生徒の感想をご紹介いたします。
「最初は、風呂やケータイも使えない環境で3日間も生活することが不安だった。正直行くのが嫌だった。しかし、実際に行ってみると想像していたよりはるかに楽しい時間を過ごすことが出来た。特に心に残っているのは、道作りの作業だ。最初はこんなところに道を作るのは無理だと思っていたが、ひたすら斜面にスコップをいれ、協力して杭を打つことで、最終日には歩きやすい道ができた。道が完成したときは、達成感があった。」

小屋で皆とたくさん話ができたのが良かった。小屋の中は、仕切りがなく皆の声は筒抜けです。
それが逆に良くて、皆で時間を共有していることを感じられた。
僕は普段ケータイやiPodなどに多くの時間を使っているが、働きや、小屋での生活をすることでもっと楽しいことがあると知った。帰ってきたときは、普段の生活に戻れる喜びもあったが、電子機器がない生活も悪くないと感じた3日だった
。」

 

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