本校では、「産業」と呼ばれる授業があり、中等科3年生になると畑・果樹・養豚・養魚・きのこの
5つのグループに分かれて意欲的に生命を育てています。
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本日、掃除の時間に昨日入荷した生後2ヶ月の子豚が豚舎の柵に
首を引っ掛けてしまい抜けなくなるというアクシデントが起こりました。
豚舎の掃除をしていた中等科3年生の養豚の係りの生徒と、
豚当番の中等科1年生の生徒は、
なんとか救出しようとしたものの子豚の首が抜けず、
職員室に助けを求めに来ました。
数名の教員が豚舎に駆けつけると、子豚の痛々しい鳴き声があたりに響き、
中3の生徒が、少しでも子豚を落ち着かせようと、
一生懸命子豚をさすっていました。
また、子豚の鳴き声に駆けつけたたくさんの生徒がいました。
教員が柵を切断するための工具を取りに行っている間も
生徒は子豚をさすりながら、苦しそうに泣き続ける子豚に寄り添っていました。
工具を持った教員が豚舎に戻ると、嬉しそうに「首が抜けました。」と
子豚を救出したことを報告してくれました。
普段は、生後3ヶ月の子豚を入荷することもあり、
このようなことが起こったのは、初めてのことでした。
生徒たちは、救出後すぐに2度とこのようなことが起こらないように
小屋の修繕にあたっていました。
無事救出されて子豚も元気そうに餌を食べていました。
時間にすれば、30分足らずのことですが、
生徒にも子豚にとっても、長く感じられた出来事でした。