「1年生だけで大丈夫ですか?」高等科3年生からの言葉です。

毎年10月26日は自由学園創立者のおひとりである羽仁吉一先生のご命日で、雑司ヶ谷霊園に高等科3年生と中等科1年生が墓参に行っています。

今年度は台風の影響で伺うことができなかったので、今月20日に1年生の校外学習として取り入れました。
そこで高等科3年生が心配そうに同行しなくて大丈夫かと尋ねてくれたのです。
本鈴後に学校を出発し墓参、その後は美術科の勉強でフランク・ロイド・ライトの建てた自由学園明日館をスケッチするため、明日館を訪れ、昼食前に帰校しました。
高等科3年生の心配をよそに、彼らは墓前で賛美歌を歌い、吉一先生が創立当初に男子部生徒を愛し育ててくださったお話を伺い、心を込めて拝礼することができました。
また、明日館見学では、外観を見て毎日見ている校舎と比較し、「学園の校舎にそっくり。ミニチュアみたい。」と驚いていました。
それもそのはず、彼らが現在生活している校舎はフランク・ロイド・ライトの流れを汲む遠藤新氏、楽氏が建てたものだからです。ライトの系譜に毎日接している彼らにとっては、まるで自分の家のように親しみやすい空間だったようです。

休館日にもかかわらず、私たちを温かく迎えてくださった明日館の方々にこの場を借りてお礼申し上げます。

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