自由学園では生徒全員が毎週月曜日に習字を提出します。

習字を提出するといっても、書く字が決められているわけでもなく、もちろんお手本もありません。

その週を振り返って、自分が感じたこと、考えたことを書くのです。

ですから、提出される習字はみなバラエティーに富んでいます。

限られたスペースと字数の中でいかに自分の思いを込めることができるかが勝負です。

その過程で次第に言葉が研ぎ澄まされていきます。

修業式を迎えた3月24日、年度最後の習字解説が本鈴後に行われました。

高2以下の生徒の文章には、一年間学校生活を支えた高等科3年生への感謝を表す習字が多くありました。

ある高等科3年生は、共に学び生活したクラスメイト一人ひとりについて、習字で文字にして表していました。

年度の終わりを目の前にして、一人ひとりの思いに向き合う時間を持つことができました。

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