11月2日と3日に高等科の有志生徒14名が仙台市内の2ヶ所の仮設住宅を回り、東日本大震災後に本校が寄贈した縁台のメンテナンスをしてきました。
(同時期に行なわれた石巻市でのボランティア活動の様子はこちらから)

 

木材の固定が確実かネジを増し締めする、電動サンダーで表面を研磨する、防腐塗料を塗る、という3工程に分かれて作業をしました。

「高さを調整して欲しい」「いくつかつなげてバルコニーとして使用したい」「踏み台として加工して欲しい」など、
住民の方々から様々な要望をいただき、生徒たちは持参した工具や材料など限られた中でアイデアを出し合いながら作業をして、きちんと要望に応えることができました。
2ヶ所の仮設住宅で合計約70台の縁台をメンテナンスしました。

また、津波で壊滅的な被害を受けた荒浜地区を仙台在住の卒業生の方に案内して頂きました。
卒業生の方は震災前から荒浜地区でお仕事をされており、色々なお話しを詳しく伺うことができました。

2日の夜には、その方のご紹介で、震災当時、荒浜小学校の6年生で現在仙台市内の高校に通う男子高校生2名と本校生徒が交流する時間がありました。
被災した時の状況、これまでどの様な生活をして、どういうことを考えていたか、生徒の質問にも答えてもらいながら話をしました。

男子高校生2名は、「被災地に来てくれるだけでありがたい」「家族や友達が何より大切だと気付かされた」「”津波被災者”として特別扱いされるのが嫌だった」「津波などについて人前で話したのは初めてだが、経験した者として語る責任があると思っている」「震災に限らず身近なところで家族を亡くした人がいると思う。そういう人たちに寄り添える様な人でありたい」と、話してくれました。
仙台滞在中は、様々なコーディネートを卒業生の方にして頂き、仙台友の会の方々には友の家を貸して頂き、更に食事の用意もして頂きました。
また、寝具は同学会(本校の卒業生会)から援助をして頂きました。

たくさんの方々のお力添えのもとに活動をすることができました。
この場を借りて御礼申し上げます。ありがとうございました。

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