自由学園では、期末試験が終了しても試験休みはありません。
終業式までの毎日を学びの機会ととらえ、この時期にしか伺えない講演にあてるなど、貴重な時間です。

17日、JAXA(宇宙航空研究開発機構)の白石紀子さんをお招きし、
男子部・女子部の生徒を対象に講演をしていただきました。
白石さんは幼児生活団から女子部中等科2年生まで自由学園に在学され、
JAXAでは H-IIBロケットの試験機より打ち上げ作業全体の指揮を執る、
発射指揮者(日本では女性初)をしておられました。
(白石紀子さんについてはこちらから)

講演では、ロケット開発や宇宙についてを中心にお話をしていただきました。
ロケットの組み立てから打ち上げまでの動画を見たときは、
スケールの大きさに生徒たちはとても衝撃を受けた様子でした。
生徒からの質問では、
「ロケットの設計は誰がやっているのか、資格はいるのか」
「100億円もかけてロケットを打ち上げる必要性があるのか」
「ロケットとミサイルの違いはなんなのか」
「その技術を活かしてガンダムのようなロボットを創らないのか」
など、技術的な質問から批判的なもの、ユニークなものまで、さまざまな質問が挙がり、
白石さんが一つ一つ丁寧に答えてくださいました。

講演の最後に、ご自身の自由学園でのご経験を振り返ってのお話では、
「自由学園にいたときはその良さにあまり気付くことはなかったが、
振り返ってみて自由学園での生活や学びが活きていると気づいた。
興味をもったことを追い続けること、前を向いて頑張ることが大切。」とメッセージをくださり、
生徒たちは真剣に聞き入っていました。

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