本校では、自然のなかで働きながら多くを発見していく過程を、重要な学びとして捉えています。
そのような教育の一環として、高等科の生徒になると植林の実習を行ないます。
(詳しくはこちらから)

7月2日から高等科3年生の生徒が、埼玉県飯能市名栗にて植林活動を行なっています。
期末試験を前倒して行ない、寮の責任を高等科2年生に託しての3泊4日の実習です。

卒業生のお宅に宿泊させていただき、早朝から日が暮れるまで、屋外での活動が続きます。
 

今回の主な実習内容は、林道作り、橋作り、運材の実験の3つです。

 

林道作りでは、新しい道を作ると共に、今まで活用してきた林道の修繕作業を行ないました。
修繕の際には、腐ってしまった丸太の土止めを新しくし、太い針金で固定します。

 
(林道を修繕する)          (協力して道を築く)

今回は、東京農工大学との共同研究で、布を活用した丸太の運搬実験を行ないました。
実験は、斜面の上にある切り出した木材を、布を利用して下まですべり落とすというものです。
布を活用することによって、手作業よりも早く、急な坂面から丸太を搬出することができます。
生徒たちは新たな挑戦に苦労しながらも活き活きと作業をして、正確な実験データを取るために、繰り返し実験を行ないました。

 
(丸太を慎重に滑らせる)       (実験は次の課題を見つける貴重な学び)

労働を終えると、宿舎の近くの川に行き、一日の汗を流します。

 
(自由時間には川で遊ぶ)       (ほっと一息つける時間)  

食事も生徒たちが自炊でつくり、夜は礼拝をしてお互いの思いを静かに聴きあいます。
皆が大自然のなかから、友と向き合い、自分と向き合い、日常からは得がたい多くのものを学んでいます。

 
(今晩の夕食はカレー)        (交代で生徒たちが司会を勤める礼拝)


 自由学園男子部中等科・高等科では、7月15・16日にオープンスクールを開催します。
それぞれ、前日夕方から学校寮(東天寮)での宿泊体験も同時に受け付けております。

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