とてもあたたかい雰囲気の中で新しい仲間を迎え入れているのだなぁと、作り手の側のさまざまな想いを感じた入学式でした。
今年のテーマは「海」。会場の壁面には魚たちがいっぱい。ひとつひとつの魚には、入学式を準備した2年生・3年生たちの想いが込められているように思いました。
緑色の大きな口から新入生たちは登場します。実は青にしたかったのに絵の具がなくて緑色で彩色され、カエル似の魚になってしまったとの説明がありました。
新入生46名が新しい自由の森の仲間として、この1年間をつくっていきます。

実行委員長の話からは、どうして「海」というテーマになったのかが語られました。入学式をつくるとき、在校生たちからたくさんのテーマの案が出て、そのひとつひとつを含むものとして「海」を選んだという話、おだやかな海、ときには荒れる海、学校生活を海に模して、自由の森学園の入り口となる「入学式」をイメージしたのだと語られていました。

翌日の中1のHRを覗きにいきましたが、「どうだった?」との担任の問いに「カエルの口から入場した」と感想を言っているのを聞いて、笑い合いました。

入学式が終わった後、クラスでは初めての保護者会を行いますが、その間は子どもたちどうしで、学校の中で鬼ごっこや缶けりなどで遊びます。
上級生に遊んでもらった経験を持つ、ついこの前まで1・2年生だった人たちが、自分たちが2・3年生になって新しい人たちを迎えるにあたって、1年生たちと一緒に遊びます。遊びを通して関係ができ、この先の学校生活でも、その関係がさまざまな場面で太くなっていくのです。
新入生たちの楽しみ方、迎える側の在校生たちのやわらかさ、とても心地よいものでした。

なかの

高校入学式の様子です
2010自由の森学園高校入学式

ページ
TOP