「観(豊かなものの見方)の形成」を支える中学・高校教育
〜 「思考(力)・判断(力)・表現(力)」の内実を問う 〜
「学力低下」「学級崩壊」「指導力不足教員」「モンスターペアレンツ」…。いつの頃からか、日本の学校や教育を語る<ことば>が、否定的な文脈で用いられるようになりました。教師と子ども、学校と親、本来ならば、共同/協働で学校を創り上げる者同士が分断、競争に駆り立てられ、学びや学校を語る希望の<ことば>がすっかり消え去ってしまったかのようです。
自由の森学園は、1985年の開校以来、生徒たちが深く、ゆたかに学ぶ営みを通じて、人間らしい人間に成長することを支える教育実践を探求し、今も「未完のプロジェクト」の途上にあります。その「学校を創りつづける」リアルで動的な過程――授業づくり・学校づくりなどの実践――の一端を広く市民に公開し、批評や批判をあおぐ場が公開教育研究会です。
毎年、基調となるテーマを掲げ、授業公開はもとより、教科分科会・テーマ別分科会を設け、本学園の生徒・教師・教育関係者や市民とともに対話する場をつくります。今日、学びや教育をめぐる問いや課題をめぐって、多様な人々が集い、学びあい、語りあう場、小さなフォーラムをつくることに少なくない意義があると考えます。
今年は、昨年に引き続き、表記の主題を掲げ、理論的・実践的な課題に向き合い、現場から紡がれる希望の<ことば>を探したいと考えています。
お忙しいとは存じますが、多くの方々の参加を心よりお待ちしています。