山岳ワンゲル部では、約2年半合宿を行えておりませんでしたが、今年の夏、北アルプスの蝶ヶ岳に挑戦することを目標に1学期の活動をしてきました。

《ボッカ訓練合宿》
まず、予行演習として7月の試験休み期間(18日、19日)にボッカ訓練合宿を行いました。ボッカ訓練とは、重い荷物を背負って山を登るトレーニングです。18日に山梨の「ほうれん坊の森キャンプ場」にテントを張り、翌日の山行に備えます。

19日には、朝4時に起床し、5時半には全ての荷物を背負って出発しました。緩やかなルートでしたが、慣れない早朝の行動、大きなザックを背負っての山歩きに苦戦する生徒も多く、普段よりかなりゆっくりとしたペースでの登山となりました。

ブナなどの美しい広葉樹林を進み、9時40分、目的地の三頭山(1531m)に到達しました。歩くこと4時間、約1000mを重いザックと共に自分たちの足で登ってきたことになります。
2年半合宿を行えておらず、大半の部員たちはこれが初めての合宿となりました。かなり苦戦していた様子でしたが、この経験が必ず今後の合宿や山行に活きていきます。皆、よく頑張ってくれました。

《夏山A隊合宿:北アルプス蝶ヶ岳》
8月1~3日の3日間で、高一・高二16名で北アルプスの蝶ヶ岳に挑戦してきました。同じ北アルプスでも3年前には4泊5日の燕岳・槍ヶ岳縦走を行っていましたが、コロナ禍であることや久々の合宿であることを十分に考慮し、難易度を落とした行程となっております。
1日目は上高地までバスで入り、そこからキャンプ地の徳沢園に移動しました。梓川の川沿いを歩きながら、上高地の清澄な雰囲気を満喫しました。

2日目は朝5時に出発し、蝶ヶ岳に向けて急峻な登りを一気に登っていきます。ボッカ訓練や直前のトレーニングの成果もあり、順調なペースで登ること約3時間、蝶ヶ岳山頂に到着しました。

蝶ヶ岳から常念岳へと続いていく尾根道からは、槍ヶ岳や穂高連峰といった険峻な山々をのぞむことができました。来年はどの山に挑戦しようかと、展望が広がります。

13時にはキャンプ地の徳沢園に戻ってきて、午後は徳沢付近を散策しながら登山の疲れを癒し、3日目の朝に帰路につきました。

3日間体調不良者が出ることなく、天気にも恵まれた最高の合宿となりました。様々な方のご理解・ご協力のもとで無事合宿を終えられたことに感謝致します。また、8月後半には下級生を中心とした夏合宿B隊がありますので、更に気を引き締めて夏休み残りのトレーニングにも励んでいきます。

(山岳ワンゲル部 顧問)

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