今年度最初の活動は、映画「イエスマン」をみんなで鑑賞して英語でディスカッションをしました。

この映画で名優ジムキャリーは、自分に自信がなく消極的で引っ込み思案な男を演じています。

友人の勧めで「イエスは人生のパスワード」というセミナーに参加したことを機に、彼はあらゆる申し出に「イエス」と言う決意をして、人生が大きく変わるというストーリーです。

自分の好きな登場人物、好きなシーン、映画のテーマ、主人公に生き方の考察、映画から学んだ教訓などについて外国人の先生の司会で英語で話し合いました。

「この映画のテーマは自分の言動に責任を取ることである」、「何か悩みがある時に誰か身近な人に相談して助けを求めていいのではないか」、「自分も主人公と同じように自分に自信が持てず、自分をさらけ出すのが怖い気持ちがよくわかる」などの意見が出されました。

トゥミ先生は「イエスと言うべきかノーと言うべきかは、バランス問題である。トライして失敗してもそこから何か学ぶ

ことができるので、失敗を恐れず挑戦することは大切である。」と言われました。

ライリー先生は「『この世界は遊び場だ。人は子供の頃はそのことを知っているがいつのまにか忘れてしまう。』という主人公の恋人のセリフが好きだ。自分も彼女と同様ミュージシャンなのでその気持ちがよくわかる。」と言われました。

最近のニュースで日本のティーンエイジャーは他国と比べて自己評価が低いという記事がありました。

日本は同質を重んじる文化があり、「異なることは悪いこと」、「出る杭は打たれる」という風潮があることがその原因のひとつかと思われます。この映画の主人公のように人から何か言われるのが怖くて、本当の自分をさらけだせない人は多いのではないでしょうか。また、映画の中で主人公がスーミという女性の悩みを親身になって聞いてあげることで、彼女の機嫌が良くなるシーンも印象的です。人は誰も1人で生きることはできず、自分の話を聞いてくれる人が必要なのでしょう。

映画の中の登場人物を通して、自分自身について深く考え、少しでも率直な自分の気持ちを表現できたことが、1番の収穫になりました。

(語学部顧問)

ページ
TOP