地理部ではこれまで2018年と2023年の2回,東日本大震災の被災地で合宿を行いました
。地理部の主なフィールドは宮城県沿岸部の,仙台市,塩竈市,松島町,東松島市,石巻
市で地震や津波,その後に起きた様々な二次災害について学んできました。日本各地で自
然災害による被災が絶えない中,これらの被災地を継続的に訪れることで,決して東日本
大震災のことを忘れず,その教訓を後世に生かせるように取り組んでいます。そして毎年
8月には地理部OBを中心に石巻市で復興支援活動の一環として,祈念公園での「森づくり
」を行っています。今年は8月26日に大学1年生から社会人まで,12名の地理部OBが参
加しました。当日は天候に恵まれ,とても暑かったですが楽しく活動してきました!!
地理部の活動場所は「石巻南浜津波復興祈念公園」です。

NPO法人「こころの森」の方々のご指導のもと,森づくりを行っています。その活動の
様子は公園内にある「みやぎ東日本大震災津波伝承館」にも掲出されています。

今年の作業は,クロマツの森の間伐です。7年前,当時の地理部員が種を播いたクロマ
ツが公園内に植樹され,現在では5~7mにまで成長しています。当時は何もなかった更
地が文字通り森になっていました。森の中には多くの植物が自然に生え,クロマツに栄養
が行き届かなくなってしまうため,不要な植物を間伐して森の手入れを行いました。

去年の活動で手入れをしたクロマツは順調に生長し,こちらも5m程まで伸びていまし
た。OB達は,自分たちが手入れをしたクロマツが立派になっていることに驚きながらも,
森づくりに貢献できていることを嬉しく思っていたようです。

夜はみんなで懇親会を行いました。日中の活動の労をねぎらいながら,城北時代の思い
出話に華が咲いていました。

現地の方々は「震災から10年以上が経って,国内では少しずつその記憶が風化しつつあ
るが,こうして毎年石巻へ来てくれると忘れられていないと思えてとても嬉しい」と多く
の方が仰ってくれます。まさに「継続は力なり!!」地理部では今後も東日本大震災を忘れず
,石巻の復興と発展を応援し続けていきます!!

(地理部顧問)

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