8月12日(火)から二泊三日で行われた今回の地学部夏合宿の舞台は、福井です!!
とはいえ、恐竜のみを見てきたわけではありません。
もちろん、福井といえば恐竜ですが、それ以外にも地質、天文、自然と信仰など、興味深いものを多く見学してきました。
今回は、そんな濃密な3日間についてご報告させていただきます。
〔1日目・昼〕恐竜渓谷ふくい勝山ジオパークめぐり
1日目の昼は、あいにくの天気ではありましたが、ジオガイドさんの案内の元、「恐竜渓谷ふくい勝山ジオパーク」をめぐってきました。
最初に訪れた場所は、大野市南六呂師ミルク工房です。
ここでは、経ヶ岳火山の山体崩壊の様子がみられます。
経ヶ岳火山は現在火山活動をしていませんが、100万年前には活動的な火山で、当時は非常に標高が高い火山であったようです。
そんな火山が、山体崩壊を起こして、標高を大きく下げることになります。
(ジオガイドさんに経ヶ岳火山の崩壊の様子を解説して頂いているところ)
その経ヶ岳火山が山体崩壊を起こした際に、流れ着いてきた巨大岩塊の一つが、信仰の対象となり、神社となっています。
これが、2つ目に訪れた場所、「大矢谷白山神社」です。
(大矢谷白山神社の巨大岩塊前で集合写真)
そして3つ目に訪れた場所は「平泉寺白山神社」です。
(平泉寺白山神社にて)
この神聖な空気を感じてか、生徒によっては「ここで何も考えずに数時間ぼーっと寝そべりたい」という感想も出てきました。
地学的な自然現象と信仰が結びつく大切な場所であることを肌で感じました。
〔1日目・夜〕福井県自然保護センター訪問
1日目の夜には、福井県自然保護センターのペルセウス座流星群の観望会へ参加させていただきました。
ただ残念なことに、曇りとなってしまい、観望会は中止となってしまいました。
その代わりに、流星群についての解説や80cm口径の望遠鏡の見学をさせてもらいました。
(流星群の解説を受ける様子)
(見学させてもらった望遠鏡で集合写真)
また福井県自然保護センターさんの計らいにより、閉館後ではありましたが、センター内の見学もさせてもらいました。
(福井県自然保護センター内の見学)
〔2日目 午前〕福井県立恐竜博物館見学
福井県といえば、やはり恐竜です。
福井駅前にもいたるところに恐竜の展示物がありました。
そんな福井県の恐竜発信拠点となる恐竜博物館の見学をしてきました。
(福井県立恐竜博物館前で集合写真)
(福井県立恐竜博物館内での様子)
生徒たちは恐竜の迫力に大満足の様子でした。
〔2日目 午後〕大野市化石発掘体験センター「HOROSSA!」にて化石発掘!
午後からは、大野市化石発掘体験センター「HOROSSA!」にて化石発掘体験を行いました。
(化石発掘体験の様子①)
(化石発掘体験の様子②)
残念ながら、多くの生徒は化石を見つけることが出来ませんでしたが、それでも生徒たちは石を割りながら宝探しの気持ちで楽しんでいました。
〔3日目〕東尋坊で柱状節理見学
合宿最終日は、東尋坊にて柱状節理を観察してきました。
東尋坊は、サスペンスドラマでお馴染みの崖のロケ地になっている場所でもあります。
自然が作る柱状の造形美を、柱状節理の上からそして海から観察していきます。
(柱状節理の上から集合写真)
(遊覧船から柱状節理の観察)
〔3日間を通じて〕
“地学”と一言でいっても、地質や化石、岩石、天文、気象、地震、火山など様々な現象が詰まっています。
今回の地学部の合宿では、それらの現象を二泊三日にギュっと押し込めたような行程でした。
生徒たちには、ぜひその地学のすそ野の広さを感じるのと共に、それぞれが互いに関係しあっていることを、体験を通じて感じ取ってもらえたらと思います。
これらの合宿での様子は、文化祭にて詳しくご報告させていただきます。
文化祭は本校ホームページより事前予約制(9/1より予約開始予定)となっております。
これを機に、ご訪問いただければ幸いです。
最後に、今回の合宿に携わってくださった保護者の方々、博物館や自治体、各業者の方々にこの場をお借りして御礼申し上げます。
(地学部顧問)