8月11日(火)から二泊三日で行われた今回の地学部夏合宿の舞台は、伊豆大島です!!

ただ、今回の合宿は台風接近に伴い、様々なトラブルがありました。
自然現象に振り回されるのもまた、地学の醍醐味といえるかもしれません。
そんな充実した地学部の合宿の報告をさせていただきます。

〔1日目〕いきなり予定変更!ジオノス見学
高速ジェット船で伊豆大島へ向かう予定でしたが、前日の夜に運航会社から「台風15号の通過に伴い、出航時刻を変更します」と連絡が入りました。
その結果、当初の予定では午後からの出発でしたが、急遽朝早くからの出発に変更。

そんな中でもなんとか全員が無事乗船することができました。

船の出発時間が早まったことを受けて、もともと3日目に訪問予定であった「伊豆大島ミュージアム–ジオノス–」へ連絡をし、訪問予定を1日目に変更。
※ジオノスさん、急な予定変更にご対応いただきありがとうございます。

いきなりジオノスの見学がスタートです。


(ジオノス前で集合写真)


(ジオノスでの見学の様子)

このジオノスでの見学で、2日目以降の見学内容の予習済ませ、明日に備えます。

なお、もともとはこの後天体観測を予定していたのですが、あいにくの天候のため、天体観測は中止となりました。
ペルセウス座流星群の極大日付近であっただけに残念です。

〔2日目・午前〕三原山 火口一周!
2日目も天候が心配されましたが、終始くもりが続いたため、熱中症の心配も少なく登ることができました。

この日は「グローバルネイチャークラブ」の方に1日中ガイドをしていただきました。


(ガイドを受けている様子)

この巡検の中では、三原山の噴火やそれに伴う溶岩を観察しました。


(溶岩に登る様子)

溶岩流が作る独特の構造である溶岩洞窟も見学してきました。


(溶岩洞窟を観察する登る様子。意外と中は深い。)


(三原山噴火口を見学する様子)

一方で火山は時に災害を引き起こします。
その時の備えの一つである避難豪も体験してきました。


(避難豪に入る様子)

〔2日目・午後〕伊豆大島 南西部のジオスポット巡り
午後も引き続き各種ジオスポットのガイドをしていただきました。

最初に訪れたのは、教科書の表紙にもよく掲載されている「地層大切断面」です。
地層の様子がよくわかり、またその大きさも圧倒されるものでした。


(地層大切断面の前で集合写真)

次に向かったのは、波浮港。
この港は円形の湾となっていますが、この湾は昔の火口なんです。
噴火によってできた窪地に海水が入り込んで、湾が形成されました。
それによって、周囲が囲まれているため、波が穏やかで港に使いやすかったのでしょう。


(波浮港見学の様子)

ただ、水深がそこまで深くないため、昨今よく使われるような大型船は入ることができないようです。

次の場所では、古い火山の岩脈が残ってできた「筆島」、噴石の痕跡である「ボム・サッグ」、海水とマグマが触れ合うことでできた「火山豆石」などを観察しました。


(各種観察している様子)

砂の浜(さのはま)では、珍しい黒い砂浜を見学しました。
たまたま、近くで砂浜のごみ拾いをしている方がいて、お話を伺ったところ、定期的にごみ拾いをしているとのこと。
非常にきれいな砂浜でしたが、それを保つために人知れず活動されている方がいることも知ることができました。


(砂の浜を満喫する様子)

その後、大金沢砂防堰堤の見学に向かいます。
これは、土石流や火山泥流による被害を小さくするための砂防施設です。


(見学しながら施設の頑丈さを確認する様子)

1日の最後に訪れたのは、噴火によって積もってできた火山灰の丘、通称「赤はげ」
登りながらその粒子の様子などを観察しました。


(赤はげを登っている様子)

1日中のガイド、ありがとうございました。

〔3日目〕裏砂漠訪問と、椿油しぼり体験
最終日です。
裏砂漠へ行く予定でしたが、あまりに霧が濃くなってしまい、残念ながら途中で引き返すことになりました。
せっかく来たのに…と残念がっていた生徒も多かったのですが、安全第一。
こうやって自然に振り回されることも、地学の醍醐味かもしれません。


(裏砂漠を断念し、代わりに霧の前で集合写真)

もともとは、この後にジオノスへ訪問する予定でしたが1日目に変更となったため、この後の時間が大きく空いてしまいました。
そこで、急遽大島ふるさと体験館さんにお問い合わせをしたところ、椿油しぼり体験をさせてもらえることとなりました。


(砕いた椿の実をふるいにかけている様子)

最後に、自分たちでしぼった椿油で調理したピーマンをみんなで食べました。
ピーマンといえば、苦手な人も多いのでは?と思ってみていましたが、みんな「おいしい」と言って、すぐになくなってしまいました。


(自分たちでしぼった椿油で調理したピーマンを食べる様子)

急なお願いにもかかわらず、快く受け入れていただき、ありがとうございます。

〔3日間を通じて〕
“地学”と一言でいっても、地質や化石、岩石、天文、気象、地震、火山など様々な現象が詰まっています。
今回の地学部の合宿では、それらの現象を二泊三日にギュっと押し込めたような行程でした。

生徒たちには、ぜひその地学のすそ野の広さを感じるのと共に、それぞれが互いに関係しあっていることを、体験を通じて感じ取ってもらえたらと思います。
これらの合宿での様子は、文化祭にて詳しくご報告させていただきます。
文化祭は本校ホームページより事前予約制(9/1より予約開始予定)となっております。
これを機に、ご訪問いただければ幸いです。

最後に、今回の合宿に携わってくださった保護者の方々、博物館や自治体、各業者の方々にこの場をお借りして御礼申し上げます。

(地学部顧問)

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